務話§横綱白鵬の怪我と疲労と・・・

両国国技館まで大相撲五月場所中日を観に行ってきた。土曜日に続い
て、やや肌寒いがキリっとした五月晴れの隅田川を渡りながら、手前
の国技館と後ろに聳え立つオープン間近のスカイツリーが望めた。

五月場所は、暑くもなく寒くもなく、年6場所ある中では最高のコン
ディションの15日間なのである。国技館に出かけるのも、身軽な服装
で行けるのはありがたい。

という絶好の場所ながら、横綱白鵬が芳しくない。前半戦に指を剥離
骨折してしまったことが響いて、十日目で黒星が4つという不調ぶり
である。

初日の敗戦は、ちょっとしたポカであったとしても骨折をして以降と
いうものは横綱らしい相撲ではなく、我々が見た中日の敗戦も、突き
放しはしたものの、その先の策がないままに場内に座布団が乱舞する
という一番になってしまった。

独り横綱の在位も長くなり、誰よりも責任感の強い白鵬のことゆえ、
“この程度”の怪我や疲労で休場するわけにはいかないと思うのもま
た当然のことだろう。

だが、強くなくてはいけない横綱が連敗して白星を大量に配給するの
もまた、勝負の世界のことゆえ避けなくてはならないのだ。多くの観
客は負ける横綱を見たいわけではない。特に故障している横綱を見た
いわけではないのだ。

万全のコンディション同士の勝負で横綱が負けるのであれば納得でき
るし、勝った相手に惜しみない拍手を送って座布団を投げたりもする
が、三連敗の白鵬は横綱の相撲を取っていなかったのである。

これまでの疲労は相当に溜まっていることだろうと慮るのだ。

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