週話§日曜閑居~歌舞伎座開場まで~
新しい歌舞伎座の開場まで、とうに半年を切っていることに思い至っ
たが、気になることは歌舞伎役者――特にベテラン――の体調だった
りしている。
手術をして以降の中村勘三郎の様子が一番心配だが、今月の顔見世で
は、初日は務めた仁左衛門が、それ以降休演続きで、このまま千秋楽
まで代役――南与兵衛(十次兵衛)を梅玉が、熊谷直実を松緑が――が
務めきる状況なのだ。
考えてみれば、自分が観始めた10年ちょっと前は、團十郎、菊五郎、
吉右衛門に仁左衛門は60歳前後だったし、その下の勘三郎や三津五郎
あたりが四十代後半と、それぞれ充実した年齢にあったのである。
それが10年経つと、團十郎達は齢七十に近づき、勘三郎の世代も還暦
に近い……歌舞伎を観始めてわかったことは、歌舞伎と年齢の大きな
関係なのだった。
いわゆる“花形歌舞伎”は、およそ40歳までの若手役者が中心になっ
て芝居をすることだから、10年ちょっと前の勘三郎達は、そこからよ
うやく卒業した世代だったのである。
歌舞伎は役者の成長をリアルタイムで見ていく芸の世界で、それを考
えれば、ここまでに挙げた役者の次の世代が花形で元気なことは頼も
しいことである。筆頭はといえば、間もなく花形から卒業する染五郎
であり、猿之助であり、そして少し下がって勘九郎といったあたりが
“その次”の歌舞伎を支えてくれるだろうと期待するのだ。
【去年の今日】虚話§いわゆる陰謀論?なるもの
たが、気になることは歌舞伎役者――特にベテラン――の体調だった
りしている。
手術をして以降の中村勘三郎の様子が一番心配だが、今月の顔見世で
は、初日は務めた仁左衛門が、それ以降休演続きで、このまま千秋楽
まで代役――南与兵衛(十次兵衛)を梅玉が、熊谷直実を松緑が――が
務めきる状況なのだ。
考えてみれば、自分が観始めた10年ちょっと前は、團十郎、菊五郎、
吉右衛門に仁左衛門は60歳前後だったし、その下の勘三郎や三津五郎
あたりが四十代後半と、それぞれ充実した年齢にあったのである。
それが10年経つと、團十郎達は齢七十に近づき、勘三郎の世代も還暦
に近い……歌舞伎を観始めてわかったことは、歌舞伎と年齢の大きな
関係なのだった。
いわゆる“花形歌舞伎”は、およそ40歳までの若手役者が中心になっ
て芝居をすることだから、10年ちょっと前の勘三郎達は、そこからよ
うやく卒業した世代だったのである。
歌舞伎は役者の成長をリアルタイムで見ていく芸の世界で、それを考
えれば、ここまでに挙げた役者の次の世代が花形で元気なことは頼も
しいことである。筆頭はといえば、間もなく花形から卒業する染五郎
であり、猿之助であり、そして少し下がって勘九郎といったあたりが
“その次”の歌舞伎を支えてくれるだろうと期待するのだ。
【去年の今日】虚話§いわゆる陰謀論?なるもの
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