惜話§夏季休暇~ベルリン国立絵画館~

[承前]

ベルリン滞在も最終日となりにけり。いつものとおりに重い腰を上げ
国立絵画館に行く。この日も気温が高めで、ポツダム広場からフィ
ルハーモニーを経由しての道のりは日陰という逃げ場がなく、やるせ
ないとはこのことである。

何とか汗をかかずに10分ほどで到着。まずは手荷物を貸しロッカーに
預け入れて御一人様10オイロのチケットを購入して入場。

↓チケットはこんなの
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1998年に開館したこの美術館はデザインもモダンだが、何より雰囲気
が明るくて、ミュンヘンやドレスデンの美術館に比べても格段に見や
すいような気がする。平日に来れば客もそれほど多いわけでもなく、
古い時代のキリスト教絵画から18世紀くらいまでの絵画を――疲れる
――堪能できる。ここからバーチャルで見て回ることもできる。

順路初めのしばらくはキリストの生誕画とかキリスト教にまつわる絵
が続くので、ここで体力を消耗するわけにはいかず、足早気味に17世
紀あたりのコレクションに向かっていく。そうしてレンブラントの絵
画群にたどり着く。どうやったらこんな光線を描くことができるのだ
ろうという『金の兜の男』の兜の描写の驚異的なこと。

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“光の魔術師”という使い古した表現が色褪せていないことに気づか
されるのだ。そして、レンブラントから2部屋隣に進むと、待望のフ
ェルメールが2点ある。

↓真珠の首飾りの少女
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↓紳士とワインを飲む女
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2枚がおかれている部屋には我々の他に客は誰一人おらず、絵を前に
してしばしの会話を楽しんだ。この部屋のあたりが行程の半分ほど。
後半は、気にいった絵の前では立ち止まるものの、レンブラントやフ
ェルメールほどの集中力は持続しなかった。
                            [続く]

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