別話§イギリスのEU離脱狂騒曲

1814年、ナポレオン失脚後のヨーロッパの秩序再建と領土分割をテー
マに開催されたウィーン会議は“会議は踊る、されど進まず”という
言葉を産んだが、今のイギリスの政治状況こそ、まさにそれである。

順調であれば、明日にもイギリスのEU離脱が実現するはずだったが
どうやらそういうことにはなりそうにもなく、離脱強硬派のボリス・
ジョンソン首相がEUに離脱日程の延期を求めるドタバタとなった。

まずもって、大きな国際組織から足抜けすることが、どれほど大変な
のことか、今回の騒動でそのことが国際社会に知らしめられたのでは
ないだろうか。

離脱強硬派は、EUから脱却することでイギリスの独自性であるとか
経済的メリットの大きさを吹聴しているが、政府自体によるシミュレ
ーションでも、相当な経済的打撃が生じることは明白なようだ。

傍目八目と言われるとおりで、我々のような政治経済素人から見ても
メリットよりデメリットのほうが大きいと、それははっきりしている
ように思うのだ。
↓当然、スコットランドやアイルランドは残留支持
800px-United_Kingdom_EU_referendum_2016_area_results.svg.png
そうして国民投票では、離脱支持が約52%という得票率で決まったわ
けだが、これほど大事な問題を過半数で決めたこと自体が――規定が
そうだったわけだが
――危ういと感じていて、ここは三分の二以上の
賛成が必要であるとか、それほどのレベルで決定される必要があった
のではないだろうか。バラ色の夢物語など存在するはずはない。

そうして、おそらく少なからぬイギリス国民が、来たるべきEU離脱
に対する判断を誤っていたのではないかと現時点で危惧していると、
遥か日本から見えてしまうのである。

そして混迷のイギリス政界は、総選挙に向かって舵を切った。

《日常のトピックス一覧》

"別話§イギリスのEU離脱狂騒曲" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。