テーマ:フルート

楽話§マチュー・デュフォーのフルート

シカゴ交響楽団の首席奏者から、2015年にはベルリンフィルの首席フ ルート奏者となったマチュー・デュフォーのフルート・リサイタルを 武蔵野市民文化会館小ホールで聴いてきた。2019年7月30日、ピアノ 伴奏は浦壁信二。 プーランク:フルート・ソナタ FP 164 ミヨー:フルートとピアノのためのソナチネ Op.76 マル…
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楽話§音符を読む

楽譜を眺めるだけで音が取れることなどはできない。ずうっとできな かったし、この先もできるようになるはずなどはない。 小学校の時、同級生に五線譜とト音記号の意味らしきものを教えても らったことで、オタマジャクシが音の上下であることを覚えたのだ。 その先に進むのにけっこう時間がかかった。四分音符や八分音符とい った単純…
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週話§日曜消息~ワルター・アウアー~

今日の午後は武蔵野市民文化会館小ホールで行われるウィーンフィル 首席フルート奏者ワルター・アウアーの演奏会を聴く。 一時はフルートを吹いたりもしていた自分にとって、一番に身近な楽 器がフルートであるのは言うまでもない。 聴きに行こうと思ったのは、プログラムの中にシューベルトの『しぼ める花による変奏曲』が入っているから…
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週話§土曜些事~プレガルディエン~

桜とともに、東京・春・音楽祭の季節がやって来た。今年も一昨年、去 年に引き続いてメインはワーグナーの『ニーベルングの指環』四部作 演奏会形式で3年目は『ジークフリート』が上演される。 まず今日は、クリストフ・プレガルディエンのテナーでシューベルト の『冬の旅』を聴くのだが、通常のピアノ伴奏ではなく、新たに編曲 されたもので…
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悼話§オーレル・ニコレさん(笛吹き)

フルートに親しみ、自分自身も下手の横笛を拭いていた頃から、オー レル・ニコレの音楽を自らの規範として、彼の演奏を聴いていた。 もちろん、彼のアーティキュレーションを真似したものの、あくまで 真似でしかなかったし、真似すらできなかったことばかりでもある。 ニコレの演奏は、今の例えばエマニュエル・パユのようにスマートに シ…
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笛話§マチュー・デュフォーがベルリンへ

いやあもうびっくりした。シカゴ交響楽団の首席フルート奏者である マチュー・デュフォーが、ベルリン・フィルの首席採用オーディショ ンを受けて採用が決まったというビッグニュースが飛び込んできた。 これでベルリン・フィルの首席フルートは、スイス生まれでパリのコ ンセルヴァトワールに学んだエマニュエル・パユとフランス系が二人…
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悼話§ヴォルフガング・シュルツさん

記憶に残っているのは、1989年ウィーン国立歌劇場日本公演『ランス への旅』の舞台上で吹いたソロである。 シュルツのフルートは馥郁として輝かしく、そこに華やかな色気まで 醸し出され、まさに絶品といっても言い過ぎることはなかったのだ。 それは楽器でありながら人間の声のような歌心にあふれた美しい音楽 なのだった。 後日、…
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週話§土曜閑居~バッハの管弦楽組曲~

確かに、実演を聴く機会は圧倒的に少ないような気がする。何かとい うと3番のアリアは演奏されるが。 ……などといきなり書いたところで、今日の午後はフライブルク・バ ロック・オーケストラを聴きに三鷹まで行ってくる。演目はバッハの 管弦楽組曲を4曲全部というもの。こういう潔いプログラムは大好き である。しかも、4曲とも過去に実演…
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想話§尾瀬~音楽と心象風景[中]

[承前] 8月中旬の、まさにこの時期。昼下がりの尾瀬ヶ原の木道をぶらぶら 散策する時、特に平日は登山客がパタリと途絶えて、誰もいない湿原 の真っ只中に我が身が一人だけということがある。 湿原を流れる小川の木橋に腰掛け、目の焦点をぼかして時間が経って いく様子をぼんやりと感じとろうとする時、眼にする風景が白昼夢の よう…
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失話§ラ・プティット・バンド(2011.7.2)

自分の古楽修業不足を痛感した2時間だった。プログラムはオール・ バッハで、ブランデンブルク協奏曲2、6番、三重協奏曲、休憩を挟 んで5番と3番が演奏された。オペラシティ・コンサートホール。 1曲目の2番で眼が点になる。正直に書くなら何とも珍なるトランペ ット独奏。モダン楽器のようにピストンもなく、唇のコントロールの みであ…
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笛話§ヴォルフガング・シュルツが定年

今シーズンをもって、名フルーティストのヴォルフガング・シュルツ がウィーン国立歌劇場首席奏者から定年退職となる。 記憶では、ウェルナー・トリップの後任として首席奏者の位置につい たはずだから、1970年代末頃のことになるだろうか。カール・ベーム という指揮者は、見慣れない奏者が座っていると不機嫌になるという 話を聞いている…
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楽話§オーケストラがやってきた!

『百万人の音楽』に続いて、山本直純が司会をしていた『オーケスト ラがやってきた!』についてである。放送されたのは1972年から1983 年のこと。 この番組のテーマ音楽がヨハン・シュトラウスの『常動曲』というタ イトルだと知ったのは、ずいぶん後になってのことで、てっきり山本 直純が番組のために作曲したのだろうと思い込んでい…
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木話§ブリュッヘンという笛吹きが

ひょっとして若い人達は、フランス・ブリュッヘンがリコーダーとか トラヴェルソを吹いていたということを知らなかったりするのだろう か。 録音は残っているのでそんなことはないと思うが、古楽器がようやく 人口に膾炙され始めた1970年代、我々のような世代にとってブリュッ ヘンの存在は強烈なものがあった。 大学の一般教養で音…
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流話§無伴奏フルート・パルティータ

バッハの無伴奏作品としては、ヴァイオリンとチェロが特筆して有名 だが、無伴奏フルート・パルティータもお忘れなくと言いたい。 フルートを吹き始めて目標とした曲の筆頭がこれだったりする。無謀 なことは百も承知で、楽譜を手に入れて自己流で吹き始めたのだ。自 己流とはいってもお手本はある。オーレル・ニコレが録音した演奏を せっせと…
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笛話§フルート~体に優しい楽器~

吹かなくなって久しいフルートだが、楽器についてあれやこれやと考 えていたら、ひょっとしたらオーケストラ楽器の中で一番世話のない 楽器ではないかという結論に達した。 まずは残る木管楽器――オーボエ、クラリネット、ファゴット――と 比較するなら、これらはすべてリードを作るというひと手間があり、 アマチュアだったら出来合いのリー…
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羊話§古楽器演奏を聴き始めたのは

もう35年も前のことになる。何を聴いたかというと、エステルハージ 弦楽四重奏団が演奏するハイドンの太陽四重奏曲だった。一聴してこ れはびっくり。 ガット弦による演奏を録音であっても初めて聴いた瞬間だったのだ。 それまで、例えばバッハのフルートソナタを演奏する場合、金属製の モダンフルートにノイペルト製あたりのモダンチェンバ…
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切話§シンコペーションが苦手だった

五線譜のドレミファが読めるようになったのは小学校の1年か2年の ことだった。ただし、音の上下だけで、音符の長さがわかるようにな るまでには時間がかかったのだった。 これほどに音楽好きであるにもかかわらず、シンコペーションをどう 数えるのかとかがまったくできないままだったのである。それどころ か、符点四分音符とその直後の八分…
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管話§ジャック・イベールのフルート曲

ジャック・イベールのフルート曲で最初に聴いたのは、オーレル・ニ コレ独奏による録音で『フルート・ソロのための小品』と呼ばれてい る曲だった。 これが何というか実にユニークな音楽なのだ。イベールという人の音 楽は自分自身にしてみれば、これ全般ユニークだと感じている。それ で一聴して気に入ったので楽譜を買い込んで挑戦してみたが…
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笛話§フルートの音色を味わう

どんな楽器でもそうだろうが、演奏する場所で鳴り方、響き方がまっ たく違って聞こえるなど珍しいことではないだろう。 自分で吹いていたことがあるから、コンサート会場でのフルートの響 き方の差異には興味がある。場所場所で音色が違うと最初に感じたの は、東京文化会館の小ホールで聴いたオーレル・ニコレだった。あの 穴蔵のアコースティ…
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奏話§ミュージック“マイナスワン”

カラオケが一般化するよりもずいぶんと前のことだが、クラシック音 楽雑誌の広告にマイナスワン・レコードなるものがあった。 協奏曲などのソロパートが抜けていて、だからそれをプレイヤーにか けて自分が独奏するというものである。記憶をたどってみると、交響 曲などでも例えば第一フルートが抜けていてというのまで売られてい たような気が…
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色話§エマニュエル・パユのバッハ無伴奏

ベルリンフィル首席フルートのエマニュエル・パユが吹く、バッハの 無伴奏フルートのパルティータ(a-moll BWV1013)の録音を聴いた。 常に自分自身の頭の中にあるのはオーレル・ニコレの演奏なのだが、 パユの録音を聴くのは初めてのこと。 それで、例えて言うならニコレの演奏が蒸気機関車だとすると、パユ の演奏は超特急…
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笛話§オーレル・ニコレのブランデンブルク

FMのスイッチを入れると、ブランデンブルク協奏曲第5番の端正な 演奏が流れてきた。全体も緩みがなくて、もちろん古楽器のようなエ キセントリックさもない。 さて誰かなあと曲が終わるのを待っていたら、フルートを吹いていた のはオーレル・ニコレで、我が家にも録音があるリヒター盤だった。 そういえばずいぶんと聴いていないことに気が…
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興話§もう遅いが~身につけたかったこと~

我が生活の中で、音楽が死ぬまでの末長いお楽しみになっているが、 その音楽をさらに楽しむために、もう少しだけでも“音楽的能力”を 我が物にしていたらと悔やまれてならない。 唯一と言えたのがフルートを吹くことだが、これとて素人の上手には とても及ばない。ピアノは言うまでもなく“猫踏んじゃった”という レベル。そりゃあ歌くらいは…
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笛話§フルートでこんな曲を吹いていた[終]

[承前] いかんいかん! うっかりと忘れるところであった。 アルルの女 第二組曲のメヌエットがあったではないか。これはもう、お約束中の お約束で、初心者が最初に目指す曲の一つであることは間違いない。 とはいえ、いきなり2オクターブ上のGなんかが出てきて、初心者は そこでうろたえてGの指遣いを探したりするのである。…
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笛話§フルートでこんな曲を吹いていた[Ⅵ]

[承前] モーツァルトのフルート協奏曲は、ト長調の1番よりはニ長調の2番 のほうが好きで、けっこう一生懸命に練習した記憶がある。 好きなのは圧倒的に第三楽章で、ではあるが小回りの利きがよ過ぎて どうしてもあの楽章を軽やかに吹けるようにはならなかったのが、か なりくやしい。 初めて買った録音は、カラヤンが指揮したベ…
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笛話§フルートでこんな曲を吹いていた[Ⅴ]

[承前] モーツァルトが4曲のフルートと弦楽のための四重奏曲を作ってくれ なかったら、フルーティストのレパートリーは格段に狭いものになっ ていたような気がする。 吹けたらいいなあと思っていたのは当たり前だが1番のニ長調だが、 もちろん挫折。速いテンポの部分で、シングル・タンギングだけでは 対応できず、だからといってダ…
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六話§バッハ『ブランデンブルク協奏曲』[Ⅴ]

[承前] あえてあれこれ書く必要のない曲である。さんざん聴いてもいるし、 フルートパートは自分でさんざん吹き散らかした。4番まででも色々 と書いたが、結局は5番がブランデンブルク協奏曲の“王”である。 フルートとヴァイオリンの独奏に、弦楽合奏と通奏低音がすっきりと 絡んでいく様は、音楽の王道を聴いているような気がする。…
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笛話§フルートでこんな曲を吹いていた[Ⅳ]

[承前] ジャック・イベール『フルートのための小品』という曲がある。やは りオーレル・ニコレのLPの中にあった独奏曲で、いかにもフランス のフルート曲なのである。 これまた東京で暮らし始めた時に、ヤマハなどの輸入楽譜を扱ってい る店で探し出したのだった。買ってはみたものの、これもまた吹ける 部分だけ吹き散らかしただけ…
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笛話§フルートでこんな曲を吹いていた[Ⅲ]

[承前] 吹きたくて吹きたくて……でも結局最後まで吹き通せずに終わってし まったのが、バッハの『フルートとオブリガートチェンバロのための ソナタ(h-moll BWV1030)』である。 緊張感に満ちて恰幅のいい第一楽章は、フルートとチェンバロの絡み 合いが精妙で実に見事な構成の音楽になっている。チェンバロと掛け 合…
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笛話§フルートでこんな曲を吹いていた[Ⅱ]

[承前] 龍吟社刊で『シリンクス』を所収した楽譜の中に、バッハの無伴奏パ ルティータ(a-moll BWV1013)も入っていた。 この2曲とも当時持っていたニコレのLPにあって、吹けるものなら 吹きたいと思っていた曲である。ではあるが、特に一曲目のアレマン ドなどは、冒頭に休止符があるだけで以降一つの休止符もないとい…
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