懐話§昭和五十年代~トラベラーズチェック~ [承前] 初めて海外旅行をしたのは、昭和五十年代半ば、1980年から1981年に かけての年末年始で、目的地はオーストリアのウィーン、ザルツブル ク、そしてドイツのミュンヘンまで足を延ばした。 その当時は、トラベラーズチェックを使って旅行することが常識みた いだったようで、旅行前に銀行でドイツ・マルクのトラベラーズチェ… トラックバック:0 コメント:0 2018年03月09日 続きを読むread more
週話§日曜片々~ウェールズ弦楽四重奏団~ 今日は、5月に聴いて気に入ったウェールズ弦楽四重奏団の演奏会に 行ってくる。 プログラムはハイドン、ベルク、シューベルトと、ウィーンの香りに 満たされているようだ。 というわけで感想は可及的速やかに。 《クラシックのトピックス一覧》 トラックバック:0 コメント:0 2017年10月29日 続きを読むread more
戒話§今日の言葉~オーケストラの意地~ これ以上何か注文するのだったら あなたが指揮するとおりに演奏するぞ! 絶版になってしまった『ウィーン・フィル えぴそーど』という本から ウィーン・フィルのメンバーのユーモアにあふれ、しかも何とも恐ろ しい一言である。 ……初めてウィーン・フィルを振ることになった指揮者が、リハーサ ルで様々な注文をつけるのに、業を煮や… トラックバック:0 コメント:0 2017年05月09日 続きを読むread more
維話§オーストリア航空~日本線撤退~ この9月にオーストリア航空の成田・ウィーン直行便が廃止になる。 初めてウィーンを訪れたのは1980年12月のことだったが、その当時に 直行便はなくて、フランクフルトから乗り継いでの長旅なのだった。 最初に直行便が飛んだのは、バブル真っ盛りの1989年のことで、当時 はモスクワで一度トランジットしてウィーンに向かうというものだ… トラックバック:0 コメント:0 2016年04月12日 続きを読むread more
維話§フランツ・ウェルザー=メスト辞任 仕事が一段落しそうになった5日金曜日の夕方、パソコンの画面に眼 をやったら“フランツ・ウェルザー=メストが、ウィーン国立歌劇場 音楽監督を電撃辞任”というニュースが飛び込んできた。 発信されたのは現地時刻10時過ぎで、それを日本時間のほぼ同時刻、 17時半頃にキャッチできるのはネットの時代ならではのことだろう。 ウ… トラックバック:0 コメント:0 2014年09月08日 続きを読むread more
薔話§ばらの騎士オクタヴィアンの名前 電車の中でiPod touchに入れた『ばらの騎士』第二幕を聴いていた。 許嫁ゾフィーの家に、婚約者の名代“ばらの騎士”として銀のばらを 手にしたオクタヴィアンが訪れるという舞台である。結婚を前に夢一 杯のゾフィーは、現れたオクタヴィアンに向かって「寝床で毎晩“オ ーストリアの貴族譜”を読んでいますの。だからあなたのこともよ… トラックバック:0 コメント:0 2011年01月28日 続きを読むread more
蘭話§空飛ぶフェルメール フランクフルトのシュテーデル美術館に収蔵されているフェルメール の『地理学者』が東京にやって来る。 フェルメールが男性だけを描いたのは『地理学者』と『天文学者』の 2点だけである。自分的にだが地理学者の顔はジダンのように見えな くもないが、これは個人的な見立て。 都内に貼られたポスターに“初上陸”という文字が躍って… トラックバック:0 コメント:0 2011年01月24日 続きを読むread more
共話§待降節独墺旅[34]旅の終わり [承前] 目覚めれば最終日のウィーンのホテル。3週間の旅行も空港から飛行 機に乗り、成田に着陸すれば終わりである。 さすがに里心は溢れっぱなしで、こうなると一刻も早く我が家にたど り着きたいという思いしかない。はっきりと覚えてはいないが、朝食 を食べた後は荷物をまとめてさっさとチェックアウトしたような記憶 しかない。… トラックバック:0 コメント:0 2011年01月11日 続きを読むread more
共話§待降節独墺旅[32]天井桟敷にて [承前] 今回の旅行で一度だけの国立歌劇場は『アイーダ』である。指揮はマ ルチェロ・ヴィオッティ。アイーダをマリア・グレギーナ、ラダメス をセルゲイ・ラリンが、そしてアモナズロをホアン・ポンスと、脂の 乗った歌手が務めるという一夜。 そして我々が座るのは最上階(ガレリー)の一番右の席。ほとんど真下 にオーケストラピッ… トラックバック:0 コメント:0 2010年12月27日 続きを読むread more
共話§待降節独墺旅[31]楽友協会へ [承前] これまでに行ったことのあるコンサートホールの中でも、楽友協会と ベルリンのフィルハーモニーザールは客席へのアプローチ難易度の高 い双璧だと言える。 ガルデローベでコートを預けると、何やらな階段をもぞもぞと上がっ ていくのはいいが、人の後を適当についていくという感じである。ち ょっと方向感覚がおかしくなったと… トラックバック:0 コメント:0 2010年12月24日 続きを読むread more
共話§待降節独墺旅[30]美術史美術館へ [承前] 美術館通いが苦手なので、4回目のウィーン訪問にしてやっと初めて の美術史美術館に行くことになった。ホテルから市電で3停留所目。 着いたところで、マリア・テレジア像を挟んで同じ建物が並んでいる ことに気がつく。記憶というか知識というかでは、右が自然史博物館 で左が美術史美術館だったかと。で、左の建物に入ったら当… トラックバック:0 コメント:0 2010年12月22日 続きを読むread more
共話§待降節独墺旅[29]ウィーンの目的 [承前] ホテルを9時過ぎにチェックアウトして、タクシーでテーゲル空港へ 向かう。ちょっと早めに出たのは、旅行中に買ったいくつかの品物が 免税対象で、それを払い戻してもらおうということなのだった。 空港に到着し、施設内の払い戻しカウンターに行ったが、我々がウィ ーンに向かうということで、EU域内移動の場合、税金の払い戻… トラックバック:0 コメント:0 2010年12月21日 続きを読むread more
共話§待降節独墺旅[1]二日遅れて [承前] ここに至る詳しい経緯は前3話など読んでいただければ、です……。 日本に一人取り残されたこちらも、勇躍ベルリンに向かう日がやって 来た。いわゆる勤続休暇としてのまとまった休みがもらえたので、こ れまでで一番長期、3週間に亘る旅行である。目的地は、ベルリン、 ドレスデンと、それにウィーン。 我が出発日(19… トラックバック:0 コメント:0 2010年11月10日 続きを読むread more
悼話§G・シュトラッカさん(音楽家) ウィーンフィルのコントラバス奏者ゲオルク・シュトラッカが、富士 登山中に滑落して死亡した。事故のニュースが駆け巡ったのは、文化 の日夕方から夜にかけてのこと。 我が家から見える富士山は八合目あたりから上で、今週の初めあたり には八合目上からは雪を被っていた。ただし均一に積もっていたわけ ではなく、おそらくは強い風が吹いてい… トラックバック:0 コメント:0 2010年11月05日 続きを読むread more
旅話§ウィーンフィル指揮者騒動之記 11月前半のクラシック・シーンの目玉である、ウィーンフィル日本ツ アーの指揮者が変更になった。 エサ・ペッカ・サロネンが“自身のコントロールの及ばない事情”の ためにキャンセル。予定されていたアンドリス・ネルソンスに加えて フランツ・ウェルザー=メストとジョルジュ・プレートルが指揮する という陣容になった。 指揮者が… トラックバック:1 コメント:0 2010年10月15日 続きを読むread more
鈴話§新国『アラベッラ(アラベラ)』 この秋最高の青空だった午後を、すっかり無駄にしてしまった……。 連休最終日に観た新国立劇場の『アラベッラ(アラベラ)』は、あまり にも不本意な出来で、とてもブログの文章としてまとめることができ ない。よって潔くスルー。このあたりが素人の気楽さ&無責任さとい ところなのである。 オペラに限らず、パフォーマンスに接する時は… トラックバック:0 コメント:0 2010年10月13日 続きを読むread more
週話§祝日悠々~今日はオペラだ~ 今日は、新国で『アラベラ(アラベッラ)』を観る。開演は14時。 実演を観る機会が限られているリヒャルト・シュトラウスのオペラの 中にあってこれが4回目の実演というのは多いのか少ないのか……。 初めて観たのは1988年、ミュンヘン・オペラの引越し公演で、2回観 ることができたが、2回目に観たルチア・ポップのアラベラにベルン… トラックバック:0 コメント:0 2010年10月11日 続きを読むread more
嚼話§クラシック喰わず嫌い[3] [承前] だめだ、どうしてもだめだ、とにもかくにも受けつけてくれない…… ブルックナー ……何がどうしてだめなのかがさっぱりわからない。一つ想像してい ることは、とにかくブルックナーが間違いなく“糞まじめ”な性格で それが彼の音楽に反映されまくってしまっていることではないのかと いうことである。 ベートーヴ… トラックバック:0 コメント:0 2010年05月18日 続きを読むread more
週話§土曜悠々~春はどこだ!~ 一昨日&昨日と、最高気温が2ケタにならなかった東京である。昨日 も、とうとうウールを羽織ってしまったではないか。おまけに電車の シート下のヒーターは稼動していて、それがうれしかったりしてw 一昨日書いた流れで書くと、28年前の同時期は新婚旅行でウィーンに いた。オペラ、バレエに演奏会の日々だったが、寒さ続きの日々で、 さし… トラックバック:0 コメント:0 2010年04月24日 続きを読むread more
薔話§カラヤン『ばらの騎士』クライバー 『ばらの騎士』の舞台を観たのは10回に満たないだろう。そのうちの 3回を、カルロス・クライバーがウィーンフィルを指揮した日本公演 で観ることができた。・・・最高の贅沢、そして至高の幸福。 ヘルベルト・フォン・カラヤンがザルツブルク音楽祭で彼にとっての 最後となる『ばらの騎士』を振ったのは1984年のこと。これは映像に なっ… トラックバック:0 コメント:0 2010年03月01日 続きを読むread more
才話§モーツァルト 弦楽四重奏曲第14番 14番(ト長調 Kv.387)である。ハイドンセットを買ったのは『狩』が 聴きたかったからという単純な理由からだが、聴いてみればハイドン セットの中でも一二を争うおもしろさである。 なぜかといえばモーツァルト自身が“遊んで”いるからであるのだ。 くどいところなどの欠片もなく、ある意味ほにゃららと鼻唄まじりで 五線紙と戯れて… トラックバック:1 コメント:0 2010年01月21日 続きを読むread more
才話§モーツァルト 弦楽四重奏曲第20番 モーツァルトの弦楽四重奏曲第20番(ニ長調 Kv.499)は献呈した人物 から『ホフマイスター』と呼ばれている。モーツァルトが書いた20曲 余りの弦楽四重奏曲の中では第一に挙げたい一曲である。 多くの人がそうであるように、モーツァルトの弦楽四重奏曲へのアプ ローチはハイドン・セットの6曲からである。中でも14番、15番と、 … トラックバック:1 コメント:2 2010年01月12日 続きを読むread more
響話§当たり年~七つの封印を有する書~ 明日からアーノンクールの指揮でウィーンフィルが『七つの封印を有 する書』をムジークフェラインで3回、その後リンツでも演奏する。 これ、まさに“当たり年”というべきで、今年だけでもドイツ語圏で ドレスデン、ミュンヘン、我々が聴いたオットーボイレン、そしてウ ィーン&リンツが掉尾を飾るというわけである。 しかもオーケストラ… トラックバック:0 コメント:0 2009年12月16日 続きを読むread more
困話§旅行中に眼鏡が壊れるの件[下] [承前] というわけで、ウィーンに着いた翌朝一番に眼鏡店に行った。そこは アイメトリクスの特約店になっている。店に入ってかくかくしかじか と店員に相談したところ、リンツまで送って修理ということなので、 数日かかるのだとの回答だった。さすがにそこまでは待てないと、修 理を諦めてしまったのである。 それで、じゃあ新しく眼… トラックバック:0 コメント:0 2009年06月03日 続きを読むread more
膝話§二人旅一回目[終]おなじみ索引 勝手に恒例化させた索引をあげておく。 赤字はオペラ、バレエ&クラシック関連である。 【1982年4月19日~5月3日】 膝話§二人旅一回目[1]1982年の旅程など 膝話§二人旅一回目[2]1982年4月19日 膝話§二人旅一回目[3]・・・旅行始まる 膝話§二人旅一回目[4]ニュルンベルク 膝話§二人旅一回目[5… トラックバック:0 コメント:0 2009年04月20日 続きを読むread more
膝話§二人旅一回目[19]駆け足ザルツブルク [承前] ウィーンを出てザルツブルクに着いたのは17時。駅前からトロリーバ スに乗って旧市街に向かう。2泊するホテルはモーツァルトの生家に ほど近いのだが宿泊料金はそれほどでもないエコノミーな宿。すぐ近 くには旧市街で一番のホテルがあったりもするが、そういうのが近接 しているというところがおもしろい。 ホテルの中もな… トラックバック:0 コメント:2 2009年04月03日 続きを読むread more
膝話§二人旅一回目[18]イェーダーマン? [承前] ザルツブルクに向かうのに、ずいぶんのんびりとしたチェックアウト をしている。我々が乗ろうとしている列車は13時ちょうどに発車する イェーダーマン(Jedermann)という名前の“快速列車”である。 それに乗るのに、ウィーン西駅に一時間以上前にタクシーで乗り付け ている。今以上に時間の使い方が下手糞で、だから… トラックバック:0 コメント:0 2009年04月02日 続きを読むread more
膝話§二人旅一回目[17]ばらの騎士の終演後 [承前] ウィーンはこの日が最終日。『ばらの騎士』の終演が22時過ぎになり 少しばかり小腹が空いていたので、ホテルに戻るちょっと手前にある 1477年創業の“G”という店名の老舗レストランに入った。 どんなガイドブックにも出てくる、いわゆる有名店の類だというのは 知っていたが、どんなものかというミーハー的な好奇心もあっ… トラックバック:0 コメント:0 2009年04月01日 続きを読むread more
膝話§二人旅一回目[16]ばらの騎士 [承前] ウィーン最終日の演目は、我々にも縁の深い『ばらの騎士』だった。 同居人は既にクライバーの来日公演とかで親しんでいたのだが、こち とらは前年に一度だけ実演を観たのだが、これがさっぱり記憶になく 自分自身にとってこれが2度目の鑑賞ということになる。 ・・・よりにもよってウィーンで観るのが2回目とは・・・ … トラックバック:0 コメント:0 2009年03月31日 続きを読むread more
膝話§二人旅一回目[15]デーメルにて [承前] ウィーン菓子の老舗でハプスブルク御用達の“デーメル”に行くのも また観光客行動である。グラーベンの通りをシュテファン寺院から西 に進み、突き当たりを左折すると“コールマルクト”という通りにな る。 通りの南端近くのデーメルは、間口はそう広いとは思えないが店に入 ると、ショーケースに目もくらむばかりにケーキが… トラックバック:0 コメント:0 2009年03月30日 続きを読むread more