テーマ:尾瀬

漂話§旅は徒然[2]尾瀬発見せり!

[承前] ミュンヘンに向かう飛行機の座席は左窓側と決めている。その目的は 羽田離陸後およそ20分後に現れる下界の風景を見たいがためなのだ。 とはいえ、毎回毎回目にすることができるというわけでもなく、気象 条件に左右されることになる。今回、羽田を飛び立った時は、かなり 雲が厚くて、ちょっと無理かなと半ば諦めていたのだ…
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街話§神保巷塵[51]尾瀬の金教授がまた

[承前] 尾瀬で出会った金教授は、神保町界隈好きでもあった。コーヒー好き な彼は、神保町でコーヒーを飲むことを楽しみにしていると聞いた。 たぶん、学会や提携大学との交流とやらで頻繁に東京に来ている節が あり、どうやらその都度神保町散策をしているようだ。 そうして龍宮小屋でお節介をした人間が“カモネギ”ならぬ“尾瀬&…
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特話§旅の時間は“ハレ”~日常との乖離~

一か月前、車で尾瀬に向かって家を出発したのが8時頃。小学校に登 校する子どもたちをあちこちで見かけた。そんな“日常”の中を旅に 出る自分がいて、ちょっと不思議な気持ちになった。 やはり旅することは“ハレ”なのである。では、日常とは何かと考え るが、基本的には家を中心にしての生活ではと単純化しておきたい。 こうした日常と…
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曲話§膝靭帯をサポートしたら

膝の靭帯を傷めたのは、たぶん1990年の秋の尾瀬の帰りのことと記憶 している。 三平峠から、その当時はまだもう少し体力もあったのと、下りには自 信があったので軽快に下りていって、岩清水を過ぎたあたりから靭帯 に痛みを覚えた記憶が残っていたが、いつの間にか忘れてしまってい た。 いずれにしても、痛みが再発したのは同居人…
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心話§尾瀬に初めて行きしこと[下]

[承前] 翌日は下田代十字路から尾瀬沼へ。曇りがちの天気だったが沼尻から ナデッ窪を急登して燧ヶ岳まで……よくもまあ登ったものだと思う。 この時に初めて森林限界を越えてハイマツを眼にすることができた。 頂上に着いた時はガスに覆われて、尾瀬ヶ原や尾瀬沼、周囲の山々を 望むことはできなかったが、生まれて初めて登った2000…
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心話§尾瀬に初めて行きしこと[上]

初めて尾瀬を歩いたのは1968年8月のことだったから、ちょうど50年 前である。中学2年の夏休みに同級生と、山登りが好きだった理科の 教師が同行してくれた。 両毛線と上越線を乗り継いで真夜中の沼田駅に降り立ち、バスで戸倉 に向かった。どのようなコースを歩くか、前もって決めていなかった 節があって、けっこう行き当たりばったり…
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傾話§「こんなもんじゃなかった」と言う人

ニッコウキスゲが少なかった……残念な尾瀬の夏山旅だったが、それ でも大江湿原では、まあまあそれなりの群落を楽しむことができた。 さすがに黄金色のじゅうたんを敷き詰めたようなとまではいかなかっ たけれど、今回はそれで満足である。 ところが世の中には、そういうところに水を差す輩が必ず存在してい るのだ。それは山小屋での夕食…
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嘆話§体力の衰えに加えて筋力が

7月に尾瀬に行って我が身について考えることになったが、そのこと をまとめておく。 3年前の秋に行った時にも感じたことだが、元々なかった体力が明ら かに落ちていることを痛感した。そして今回は、そのことに加えて、 筋力が衰えていることも自覚したのである。 以前だったら苦もなかった下りの歩きだったが、今回は“踏ん張り” が…
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邂話§尾瀬夏逍遥[15]まとめ

[承前] 今回の歩程は下のとおりである。 鳩待峠から尾瀬ヶ原に下り、尾瀬ヶ原を半分横断して龍宮小屋一泊。 翌日はヨッピ吊り橋まで北上し、東電小屋を経由して下田代十字路、 そこから白砂田代、沼尻から尾瀬沼の北岸を歩いて長蔵小屋で一泊。 最終3日目は長蔵小屋から尾瀬沼東岸を三平下へ。そこから三平峠、 岩清水、一ノ…
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邂話§尾瀬夏逍遥[14]上州沼田とんかつ街道

[承前] 上州沼田とんかつ街道なるものがあると知ったのは、今回の尾瀬行の 一か月くらい前のこと。群馬産もち豚を使うとんかつ屋が10軒ほどで とんかつ街道を標榜しているのである。 というわけで戸倉から30分ほど車を走らせたところで、昼食タイムと なったので、パワーランチとばかりその中の1軒に入ることにした。 ↓入っ…
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邂話§尾瀬夏逍遥[13]長蔵小屋から大清水

[承前] しっかり睡眠が取れて5時前には起床。身支度を済ませ、6時からの 尾瀬で最後の朝食をおいしくいただいた。 ↓ヨーグルトがうれしい ↓装備はこんな感じ 食後、下山までには少し時間があったので、大江湿原を30分ほど散歩 してきた。長蔵小屋一家の墓が建つ“やなぎらんの丘”を往復してき たが、前日よりもニッ…
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邂話§尾瀬夏逍遥[12]尾瀬の花々

[承前] 連載も終わりが近づいてきた。この辺で今回尾瀬ヶ原や尾瀬沼などで 見かけたニッコウキスゲ以外の花を紹介しておきたい。 もう少しは色々と咲いているかと思ったが、ちょっと拍子抜けだった 今回の尾瀬行だが、それでも何種類かの見覚えある花々を眼にして、 それらをカメラに収めたので、この回も写真度高めでまとめておく。 …
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邂話§尾瀬夏逍遥[11]長蔵小屋

[承前] 12時過ぎ、無事に長蔵小屋にたどり着き、2日目の行程が終わった。 ↓変わらぬ佇まいと湧き水 朝食から6時間も経過すれば、還暦を過ぎた人間でも腹は減る。小屋 玄関を利用した“やまね食堂”が営業していたのでカレーライスなど 所望し、冷たい液体の入ったアルミ製の円柱も添えてみた。 ↓空腹に沁み入るカレ…
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邂話§尾瀬夏逍遥[10]ニッコウキスゲ

[承前] やれうれしや!大江湿原はニッコウキスゲの群落だった。もちろん、 黄金色のじゅうたんというところまで大量に咲いてはいないが、まあ よしとするしかない。 ↓もう少し咲いていてほしかったけれど 大江湿原に着いたのが12時ちょうど……龍宮小屋を出発して4時間半 の歩程が無事に終わった。痛めて長く経っている膝…
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邂話§尾瀬夏逍遥[9]白砂田代から尾瀬沼

[承前] 下田代十字路からイヨドマリ(魚止まり)沢までは30分。そこから白砂 乗越までは一時間ちょっとである。尾瀬ヶ原と尾瀬沼を繋いでいる唯 一のメインルートは単調至極で、歩く喜びはほとんど感じられない。 ↓鬱蒼としたブナ林の中のしっとりとした流れ 黙々と歩いているうちに、岩多めで道の傾斜もついてくると白砂乗越 …
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邂話§尾瀬夏逍遥[8]竜宮から下田代十字路

[承前] 朝食が始まる6時のタイミングで食堂に入った。今日、半日分を歩き 通すエネルギーを蓄えなくては……もちろん、がっつり食べたのだ。 ほぼ同時に食事を終えた金さんと玄関前で朝のコーヒーを飲みつつ、 途中まで一緒に行くと伝える。小屋の前で記念写真を撮り、7時半に は竜宮十字路からヨッピの吊り橋方面へ北上しながら、…
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邂話§尾瀬夏逍遥[7]朝霧の表情

[承前] 枕が合わず、睡眠が十分に取れなかったが2日目の朝がやって来た。 4時半には起きだして朝食前の散歩に出た。 ↓まずは起き抜けに部屋の窓から外を 龍宮小屋に泊まって正解だと思ったのは、朝霧の光景だった。という わけでこの回は、朝霧の中田代の写真を中心にまとめることにした。 …
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邂話§尾瀬夏逍遥[6]近くて遠山の金さん

[承前] 食後の散歩から戻ってきたら、何やら帳場あたりがざわついていた。 どうしたんだろうと見ると、韓国のお客さんが尾瀬沼からようやく戻 ってきたところだった。夏場とはいえ、19時到着とはさすがに遅い。 どうやら意思疎通に苦労している様子だったので、ちょいとばかしの お節介を発動して簡単な通訳を買って出た。すると「色々…
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邂話§尾瀬夏逍遥[5]龍宮小屋と周辺

[承前] 山ノ鼻から尾瀬ヶ原を歩きながら、燧ヶ岳方向で雷鳴が聞こえてくる のが気になったが、木道を歩いている間の雨は大したことにならず、 15時を過ぎたあたりで無事に龍宮小屋チェックイン。部屋は中田代に 面した6畳部屋で、もう一人の男性客と相部屋である。 ↓着いたぜ! 帳場で渡された紙片には、入浴時間16時か…
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邂話§尾瀬夏逍遥[4]尾瀬ヶ原~下~

[承前] 雲の切れ目から至仏山の頂上が姿を現した。至仏と牛首のバランスが いいところで一枚。 ↓いわゆる“絵葉書写真”の一丁上がり 山ノ鼻からヨッピ分岐までは約2kmだから、30分もあれば歩けてしま うところ、今回は一時間近くかけてのんびり歩いてきた。メインの木 道から枝分かれしている湿原観察用の木道を丁寧に寄り…
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邂話§尾瀬夏逍遥[3]尾瀬ヶ原~中~

[承前] ↓こんもりした牛首と上ノ大堀川の拠水林 上の写真、牛首の手前に見える拠水林の流れが上ノ大堀川で、上田代 はここまで、そこから竜宮十字路の先を流れる沼尻川までが中田代と なる。今日は沼尻川の手前、龍宮小屋までが旅程である。 ↓ようやく至仏山の全貌が現れた 歩きながら、何となく意気が上がらないのは、予報…
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邂話§尾瀬夏逍遥[2]尾瀬ヶ原~上~

[承前] 今回、7月前半に上がろうと思ったのは、ニッコウキスゲを見るため だった。大学時代に山小屋でアルバイトしていた時、7月前半は夏休 み前で、7月20日頃に上がった時はニッコウキスゲのシーズンは終わ っていたのである。なので、何とかニッコウキスゲの群落を目にして おきたかったのだ。一つのブランクを埋める作業でもある。 …
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邂話§尾瀬夏逍遥[1]鳩待峠から山ノ鼻

[承前] 朝8時前に我が家を出発、関越自動車道をひたすら走って2時間半ち ょっと、尾瀬の群馬側玄関である片品村戸倉に着いたのは10時半過ぎ だった。200kmを3時間足らずとは何とも楽ちんなドライブである。 ↓戸倉のバス発着所には立派な“尾瀬登山口”が 戸倉では、バス発着所近くの知り合いのお宅に車を置かせてもらい、…
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邂話§尾瀬夏逍遥[0]7月10日~12日

昨日、2泊3日の尾瀬行から帰ってきた。これから旅行記をまとめて いこうと思うが、8月下旬からは旅行に出ていくので、週の5日間を フルに使って一挙連載……一か月で何とかまとめようと考えている。 とりあえず連載0回は予告編ということで、本編は来週から淡々と連 載していく。定年後、年に一度は尾瀬に上がると宣言しながら、一昨 年、…
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継話§蓮始開~七十二候~小暑

小暑の次候“蓮始開(はすはじめてひらく)”である。 2泊の尾瀬山行などはあっという間で、今日は尾瀬沼東岸に沿って歩 き、三平峠から大清水に下りて戸倉までバスに乗り、駐車場の車をピ ックアップして帰る。 尾瀬ヶ原や尾瀬沼の標高はおよそ1500m前後だから、東京あたりと比 べて気温は常に10度ほど低い。大学の4年間の夏休み…
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歩話§明日から尾瀬行です

ニッコウキスゲが盛りの直前というタイミングで尾瀬に行ってくる。 本当だったら毎年一度は上がりたいところだが、2015年定年退職直後 以来、2016、2017年と上がれずじまいだったので、今年は何としても 行かねばと思ってのこと。 戸倉から鳩待峠を経由して尾瀬ヶ原で1泊、翌日は尾瀬沼に向かって 長蔵小屋で1泊。最終日…
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