テーマ:演劇

人話§歌舞伎役者伝~中村梅玉~[16]

[承前] 弟の魁春とともに、六代目中村歌右衛門の養子として歌舞伎役者の道 を歩んできた。もう十分にベテランの域に達している梅玉である。 歌舞伎を観始めた2000年代初期に観た時は、どんな役でもソツなくこ なすが、ソツがなさすぎてコクがない……という印象が強かった。本 人には申し訳ないが“9時から5時まで”のサラリーマン…
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人話§歌舞伎役者伝~坂東亀三郎~[15]

[承前] 2008年頃に“歌舞伎役者伝”というタイトルで、気になる歌舞伎役者 を何人か挙げて彼らへの思いをまとめたことがある。あれから6年が 過ぎたところで、改めて目に立つ役者何人かを紹介しようと考えた。 再開第一回(通算15回)は坂東亀三郎である。1976年生まれというから 38歳とは、花形の盛りにあると言っていいだ…
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卿話§四月大歌舞伎昼の部+一條大蔵譚

一日中気温が上がらなかった日曜日、2013年の柿落としから丸一年が 経った歌舞伎座昼の部を観てきた。 演目は舞踊『壽春鳳凰祭』に始まり、鎌倉三代記『絹川村閑居の場』 で30分の休憩となり、壽靱猿『鳴滝八幡宮の場』から『曽根崎心中』 まで。 この日の目当ては、三津五郎歌舞伎座復帰の『壽靱猿』の一本のみで ある。幕開…
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週話§日曜日乗~四月大歌舞伎昼の部~

歌舞伎座が新たに開場して早いもので丸一年が過ぎた。この一年も、 去年の10月を除いたものの、それ以外は月に一度は必ずという精勤の 日々なのだった。 そして四月大歌舞伎、7か月の病気休養から三津五郎が復帰する昼の 部の舞台を観る。 富十郎、芝翫、雀右衛門という大看板の逝去に続いたのは、働き盛り の勘三郎と團十郎の死…
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週話§祝日日乗~三月大歌舞伎~

どうしても観たかった吉右衛門が弁慶を務める『勧進帳』が上演され る夜の部に行ってくる。 ちょうど20年前の4月に初めて『勧進帳』を観たのだが、長いこと吉 右衛門が弁慶を務めたと思い込んでいたのを調べてみたところ、吉右 衛門が務めていたのは富樫だったということが判明した。過去に吉右 衛門の弁慶を観たのは2009年2月で、…
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不話§心謎解色糸~二月花形歌舞伎~

9時過ぎに西新宿の都庁前をスタートした東京マラソンのトップグル ープが銀座に近づきつつある10時半過ぎに歌舞伎座入場。3回あった 休憩時間に大間越しで一般ランナーの奮闘を眺めた程度なのだった。 [閑話休題] 歌舞伎のお話を続けよう……日曜日に書いたとおり、41年ぶりに上演 された鶴屋南北『心謎解色糸(こころのなぞとけた…
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警話§新橋演舞場の注意書~8つの言葉~

下の写真にあるような注意書きのポスターを見かけるのは新橋演舞場 だけで、歌舞伎座にはなかったと思う。 上から英語、ハングル文字、中国語簡体字、中国語繁体字、フランス 語、スペイン語(?)、ドイツ語、ポルトガル語(?)の順であろうか。 内容はというと“上演中の写真撮影、及びビデオ撮影、並びに携帯電 話の使用は禁止され…
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週話§日曜日乗~二月花形歌舞伎昼の部~

鶴屋南北が書いた通し狂言『心謎解色糸』が上演されたのは、国立劇 場が1973年に1回だけという、おそらくは珍しい部類の芝居である。 いまだ歌舞伎初心者にしても、これだけ長く舞台上演されなかったと いうのは、それなりの理由があるんじゃないのと思ってしまうのは、 何の不思議もないことで、舞台にかけてはみたものの、何かピンとこ…
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旅話§母をたずねて膝栗毛~藤山直美~

土曜日のフライブルガー・バロックオーケストラに続いて、日曜日の 新橋演舞場昼の部で藤山直美主演の『母をたずねて膝栗毛』を観てき た。この日も長靴を履いて最寄り駅に向かい、コインロッカー預け。 簡単に粗筋をば……母親に捨てられ、寺で育てられた三人組が、火事 で焼けた寺再興のために、母親を探し出して金を集めるというお話。 …
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週話§日曜日乗~藤山直美ちゃん!~

年に一度は藤山直美! (`・ω・´)ノ 今月の新橋演舞場は藤山直美主演の『母をたずねて膝栗毛』という、 どこかで聞いたことが……あるような、ないような、いかにも適当に 付けたとしか思えない題名のお芝居を観てくる。 スポーツと同様に、お芝居もまた反射神経が不可欠だと思うのだが、 藤山直美の反射神経ほど、芝居を締めて楽…
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鎌話§二月花形歌舞伎夜の部~白浪五人男~

[承前] 秩父宮ラグビー場を出て、外苑前から銀座線で銀座まで一本。16時過 ぎには歌舞伎座に到着して夜の部の開幕を待った。 青砥稿花紅彩画『白浪五人男』の通しを観るのは3回目になるはずだ が、例によって肝腎な部分の記憶がないというのは困ったものだな。 大雑把に言えば、おもしろかったの一言である。まずもって菊之助…
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週話§土曜日乗~二月花形歌舞伎夜の部~

大歌舞伎の平均年齢が高くなり、花形役者も待ったなしの状況が既に やってきているという意味で、二月夜の部は青砥稿花紅彩画『白浪五 人男』が若手花形によって舞台にかけられる。 菊之助の弁天小僧以下、松緑の南郷力丸、七之助の赤星十三郎、これ は抜擢といえる亀三郎の忠信利平、そして染五郎の日本駄右衛門と、 次の20年30年を支…
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春話§浅草歌舞伎第二部[下]

[承前] 休憩後は、まず恋飛脚大和往来『新口村』が、愛之助の忠兵衛と壱太 郎の傾城梅川の共演による舞台。さすがに23歳の壱太郎には荷が勝ち すぎるところ。型どおり演じていても動作に滑らかさがなく、それを 会得するまでにはまだまだ時間が必要なのだなと思った。大歌舞伎の “おじさん達”は何気なく演じてみせているが、それが時間を…
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春話§浅草歌舞伎第二部[上]

休日の浅草は大賑わいである。まずもって仲見世を人にぶつからずに 歩くことなどは無理な話で、あまりの人ごみにさっさと脇道へと避難 するのだ。 開演までは時間があったので、浅草公会堂から一筋仲見世寄りに店を 出している昔ながらの老舗佃煮屋でアサリや辛口昆布、胡桃などなど 少しずつ購入して自宅用に。いい酒の肴になりそうではな…
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週話§土曜日乗~浅草歌舞伎第二部~

土日連荘で遊ぶことになってしまった。今日の午後は、浅草歌舞伎の 観劇に行くのだ。 大サービス盛り沢山な演目で、猿之助主演の『博奕十王』に始まり、 愛之助の『新口村』が続き、最後が若手による舞踊『屋敷娘』と『石 橋』である。 年に一度ぐらいはふらりと浅草に行くのもいいのだが、浅草歌舞伎に 通いだしてこのかた、土日の…
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寿話§壽初春大歌舞伎夜の部

大寒を前にした日曜日の午後、車を走らせて歌舞伎座へ。壽初春大歌 舞伎夜の部に行ってきた。初歌舞伎だが1月は夜の部のみ。昼の部は パスをしたのだ。 さて、仮名手本忠臣蔵九段目『山科閑居』で夜の部開幕……何とも平 均年齢の高い一幕ではないか。戸無瀬の藤十郎が80歳超で、本蔵の幸 四郎が七十代、由良之助の吉右衛門、力弥の梅玉…
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週話§土曜日乗~本日初歌舞伎夜の部~

松取れて一週間過ぎたというタイミングで初春大歌舞伎を観てくる。 演目は写真の通りで仮名手本忠臣蔵九段目『山科閑居』は“苦手”な 幸四郎が加古川本蔵、吉右衛門が大星由良之助を務めるに始まり…… 何ともおめでたそうな御祝儀舞踊『乗合船惠方萬歳』を挟んで、最後 に井上ひさしの作品が歌舞伎化された、駆け込み寺が舞台の『東慶寺 …
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語話§E.T.おばさんという種族が・・・

その“種族”に初めて遭遇したのが、今から30年以上前のヒット映画 『E.T.』を観た時なのだった。その時以来、我々は“E.T.おばさん” と彼女らのことを呼ぶようになったのである。 その実態……彼女は、スクリーンに映る状況、情景を無意識か意識的 か、口に出して言ってしまうのである。それがせいぜい“あれまあ” レベルであ…
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板話§十一月顔見世大歌舞伎昼の部

[承前] 寒さもいくぶんか和らいだような日曜日、我が家を9時頃に出て歌舞 伎座に……昼の部の開演は11時である。 大序に始まり、三段目“進物の場”“刃傷の場”から四段目“判官切 腹の場”“城明渡しの場”と続き『道行旅路の花聟』で昼の部が終わ るのだ。 大序、口上人形が読み上げる役者役名の拍手の多い少ないもまた…
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週話§日曜雑感~顔見世大歌舞伎昼の部~

先週土曜日の夜の部に引き続いて、今日は昼の部に行ってくる。昨日 はバッハの無伴奏チェロ組曲を聴き、明日は明日でベルリン・フィル のコンサートに行く三連荘である。 諸々の事情で夜→昼という逆回転になってしまったが、できれば順番 どおりに観ておきたかった。 そうこうしている間の先週水曜日、七段目のおかるを務めていた福助…
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板話§十一月顔見世大歌舞伎夜の部

今にも泣き出しそうな初冬の空の下を歌舞伎座まで。顔見世大歌舞伎 夜の部である。このところと同じ五段目、六段目に七段目、それに討 入りの十一段目まで。 勘三郎、團十郎なく、仁左衛門、三津五郎休演という中、菊五郎に吉 右衛門がフル回転での奮闘公演である。といえば聞こえがよさそうだ が、立ち役の枚数が少ないことのほうに危惧を…
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週話§土曜雑感~顔見世大歌舞伎夜の部~

歌舞伎座の11月、12月は『仮名手本忠臣蔵』の通し上演が、出演者を 変えて2か月続くというものだが、何と両月ともに同じ内容である。 ↓11月のチラシ ↓12月のチラシ 個人的には観ていない段があったりするので、当月の昼の部と夜の部 に加えて、翌月の昼の部まで使って全段通し上演をしていただきたい ところで、ちょっと…
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板話§芸術祭十月大歌舞伎~夜の部~

秋の深まりとともに気温も下がり、長袖のお出ましを乞うた土曜日の 午後、十月大歌舞伎夜の部に出かけてきた。昼の部の感想はこちら。 『義経千本桜』の後半『木の実』『小金吾討死』『すし屋』と続いて 大詰『川連法眼館』までたっぷりと堪能した。 まずもって仁左衛門の権太が見事な舞台。いかにもな上方の小悪党を 細かく丁寧に描写…
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板話§芸術祭十月大歌舞伎~昼の部~

『義経千本桜』を通しで観るのは、2003年と2007年に続いて3度目の ようである。通し狂言はできる限り観ると宣言しているからによって 出かけるのは当然のことである。 席は3階東側。花道がほぼ見渡せるが上手側の義太夫床と附け打ちが 見切れてしまう。開演前に2階席を見下ろしたら、ほぼ全員が和服姿 の女性であることに驚いた…
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呟話§一言つぶやき~あまちゃん終了~

NHKテレビ朝の連続ドラマ『あまちゃん』が一昨日の土曜日で…… ……終了したが、半分も本編を見ていない身にしてみれば、したり顔 で語れるわけではないものの、ところどころつまみ食い的に見た範囲 で言うならば、よくできた台本、巧みな音楽使いの中で、役者が先刻 承知とばかり伸び伸びと動いて、それらすべてがうまく混ぜ合わされ …
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板話§九月花形歌舞伎~陰陽師~

夢枕獏原作の『陰陽師』が歌舞伎化された。数少ない新作によって、 観ておかなくてはならないだろうと行ってきた。チケットは、なぜか 早々に売り切れという……松竹営業部奮闘の賜物である。 安倍晴明(染五郎)と源博雅(勘九郎)が、20年前に打ち倒された平将門 復活の企みを食い止めるというお話。なお、原作を読んでいないので どの…
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週話§土曜雑感~九月花形歌舞伎~

夜の部の演目は、新作の『陰陽師』である。年に1本や2本の新作を 歌舞伎座で上演しても罰は当たるまいと思うのだが、そこは興行であ るから、なかなか冒険はできずにリスクを回避するということか。 前にも書いたことだが、今の時代に残って頻繁に上演されている作品 は“その当時の新作”で、夥しい新作が上演された中から、辛うじて 生…
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板話§納涼歌舞伎第三部~狐狸狐狸~

[承前] 『狐狸狐狸ばなし』は、北條秀司脚本の他愛のない喜劇で、10年前に 一度観ているが覚えていないことはなはだしいものがあると思った。 浮気をしている坊主の重善(橋之助)と女房おきわ(七之助)を懲らしめ ようと、上方歌舞伎の役者だった伊之助(扇雀)が又市(勘九郎)と仕組 んだあれやこれや……話は二転三転していく…
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板話§納涼歌舞伎第二部~髪結新三~

[承前] 『髪結新三』に『色彩間苅豆』という二本立てを観てきた。三津五郎 の新三がすっきりと締まっていて辛口の出来である。勘三郎亡き後、 同じ世代で新三を演じるのは三津五郎をおいて他にない。勘三郎のよ うな華はないけれど、引き締まったスタイルの新三もまた違った味わ いで楽しめた。 三部を通じて好調と感じたのは手代…
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週話§土曜雑感~納涼歌舞伎二部三部~

8月は土日のスケジュールがタイトなので、今日の歌舞伎座は第二部 と第三部を観てくる。これで今年の納涼歌舞伎はコンプリート。 第二部は三津五郎の『髪結新三』に『色彩間苅豆』はちょっと怪談め いた舞踊劇。第三部は『狐狸狐狸ばなし』『棒しばり』という演目。 そのどれもが、12月に亡くなった十八代目中村勘三郎ゆかりのもので …
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