テーマ:モーツァルト

漂話§旅は徒然[18]西へ会いに行くのだ

[承前] オペラの夜から一日明ければ移動日である。朝食を摂り、荷造りをし てチェックアウト。車を走らせる前に駅前の郵便局で郵便物を投函。 ホテルの駐車場を出たのは10時過ぎ。インスブルックから一路西へと 向かう。インターチェンジへの行き道は、前々日のブレンナー往復で 間違って入ったところなので、既に頭に入っていた。 …
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偲話§中村勘三郎~五年経っても~

八十代で亡くなった富十郎や先代芝翫、九十代だった先代雀右衛門に 比べれば、勘三郎も團十郎も三津五郎も十分に舞台に生きたとは言え ないと思う。 というわけで今日は、十八代目勘三郎の命日である。2012年に亡くな ったので丸5年が過ぎた。ことあるごとに、60歳を目前に力尽きた一 歳年下の歌舞伎役者を思い出すのである。 2…
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簧話§ブラームス~秋から冬への音楽~

春や夏を過ごしている時はそれほど感じないのだが、秋に入った頃か ら聴きたいと思う音楽の嗜好が明らかに変わってきて、しかもおよそ 毎年判で押したように同じような音楽が思い浮かんでしまう。 その一番手はというと、ブラームスのクラリネット五重奏曲である。 午後の太陽光線が斜めから射しこんで、世間全体が赤かぶりをした色 …
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搏話§鶴クァルテット第3回演奏会

台風21号“ラン”が接近、しかも衆議院議員選挙投票日という日曜日 の午後、和光大学ポプリホール鶴川で行われた鶴クァルテット第3回 演奏会に行ってきた。プログラムは以下のとおり。 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1番 F-Dur Op.18-1 ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番 e-moll『クロイツェル・ソナタ』 *…
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顧話§今日の歴史~最後の交響曲第41番~

1788年8月10日、モーツァルトがジュピター交響曲を完成。 モーツァルトが作曲した交響曲は、番号が付いていないものも含める と50曲を超えているが、第41番をもって打ち止めである。 モーツァルトが死んだ1791年12月まで、まだ3年を残してはいるので 作曲しようと思えば何曲かは書けたのではないかと想像するのだが…
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螺話§シュテファン・ドールのホルン協奏曲

先週の火曜日、武蔵野市民文化会館小ホールで行われた、シュテファ ン・ドールが演奏したモーツァツトのホルン協奏曲全4曲を聴いた。 ドールは言うまでもなくベルリン・フィルの首席ホルン奏者である。 プログラムは以下のとおりで、協奏曲の“口休め”として交響曲2つ が挟まっての構成で、これらもドールが指揮してのオーケストラは、 …
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週話§日曜片々~今月の予定~

6月後半は2週間の盛りだくさんな旅行であったが、7月は一転して 地味めに推移していきそうだ。 毎週金曜日お約束の脱原発国会前金曜行動以外には、今月も武蔵野市 民文化会館へ一回、ベルリン・フィル首席のシュテファン・ドールが 独奏するモーツァルトのホルン協奏曲全曲を聴く。 それから、5月にN響を聴いて音響のよさに味をしめた…
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顧話§今日の歴史~結婚生活9年~

1782年8月4日、モーツァルトとコンスタンツェ結婚。 モーツァルトがコンスタンツェと結婚したのは26歳の時で、この年に 『後宮からの逃走』を作曲している。 モーツァルトは、彼女の3歳年上の姉アロイジアと結婚したかったの だが、紆余曲折の末にコンスタンツェと結婚することになったのだ。 そのことがおもしろくなかったの…
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顧話§今日の歴史~7月4日に生まれて~

1776年7月4日、アメリカ独立宣言。 アメリカがイギリスとの独立戦争の末に独立宣言を出したのは1776年 で、独立が認められたのは1783年のことだった。 1776年といえばモーツァルトはちょうど二十歳、ハフナー・セレナー デを作曲していた頃で、ザルツブルク司教のお抱え作曲家である。そ んなモーツァルトはアメリカとい…
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悼話§ピーター・シェーファーさん(作家)

モーツァルトとサリエリの葛藤を戯曲にした『アマデウス』は優れた 作品だった。これは、まず最初に演劇で観て、次に映画でという順序 だった。 演劇は江守徹がモーツァルトを、松本幸四郎がサリエリを演じたもの で、サンシャイン劇場での公演。もちろん十分におもしろいものだっ たが、迫力は圧倒的に映画のほうに軍配を上げることに躊躇しな…
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週話§土曜草々~十八世中村勘三郎~

今年も12月5日が巡ってきた……十八世中村勘三郎の逝去から3年。 そしてモーツァルト224回目の命日でもある。 10日前、三島由紀夫の命日の時には、もしも長生きしていたらなどと 考えることは意味がない……というようなことを書いたが、勘三郎に ついては2001年から10年ちょっと、彼が高みへと昇っていく様子を目 のあたりにし…
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天話§三島由紀夫九十歳

1970年11月25日、三島由紀夫が割腹自殺をした日である。あれから45 年が経ち、昭和と年齢がシンクロしていた三島は、生きていれば90歳 になる。 人は“この人が何歳まで生きていれば……”というたられば話をする ことは珍しくないが、そればかりはいくらやっても詮のないことだと 思う。 もちろん、生きたことでさらに大き…
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悠話§定年直前旅[27]マチネーの演奏会

[承前] 明けて日曜日は11時開演でマチネーの演奏会に行ってきた。欧米では 日曜日11時開演のマチネー公演があたりまえのように行われていて、 考えてみたら歌舞伎昼の部が11時開演だったりするが、クラシックの 演奏会で午前中開演されるマチネーは日本で行われているだろうか。 この日はプリンツレゲンテン劇場でフランク・ペ…
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墺話§ハイドンとモーツァルトの時間差

フランツ・ヨーゼフ・ハイドンは1732年に生まれて1809年に没した。 つまり、モーツァルトよりも早く生まれて、彼よりも18年長命なのだ った。 このあたりは、わかっているようで意外と曖昧な記憶だったりする。 クラシックにそこそこ詳しい人間でも思い違いをしていることが珍し くなかったりする。 例えば、モーツァルトの交…
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経話§アバドとベーム~八十歳~

先月80歳で亡くなった、クラウディオ・アバド最後の録音と思われる CDを聴いた。 マルタ・アルゲリッチのピアノ独奏で、モーツァルトのピアノ協奏曲 第20番と第25番。ルツェルン音楽祭におけるライブ録音である。 モーツァルト管弦楽団のすっきりとしたシェイプされた音色は、アバ ドの賜物なんだろうなと思いながら、彼に“老…
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惜話§夏季休暇~魔笛~ゼンパーオパー

[承前] あっという間にドレスデン滞在も最終日。そりゃあ大雑把に3日間の 滞在だもの、時間はどんどん過ぎていくのだ。美術館&博物館巡りを した後、昼食は5年前のリベンジというわけではないが、新市街の店 でフランメクーヒェンを食べた。アルザス地方の薄焼きピザである。 薄くて食べやすいが、三分の二も食べると飽きてくるのだ。 …
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調話§アンドレアス・ショル~武蔵野~

三連休の初日、武蔵野までカウンター・テナーのアンドレアス・ショ ルが歌うドイツリートを聴いてきた。レパートリーを広げていこうと いうショルの意欲的な試みである。 プログラムは、ハイドンに始まり、シューベルト、ブラームス、モー ツァルトを混在させた凝った構造のもの。間に伴奏者タマル・ハルペ リンの独奏曲が3曲ほど挿入されてい…
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惜話§夏季休暇~フィガロの結婚[下]~

[承前] 序曲から全般速めのテンポは最近の流れなんだろうなと思いながら、 深々としたシュターツカペレの端正なフォルムの音楽が耳に心地よく 届いてくる。 若手ばかりと思しき出演者だが、歌舞伎で“花形”と言うようなとこ ろかと思う。この先に可能性を秘めたといっていい一群が元気に歌う 舞台は気持ちがいい。有名どころやベ…
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白話§ヘレヴェッヘのレクイエム(所沢)

日曜日の午後、所沢ミューズでフィリップ・ヘレヴェッヘ指揮、シャ ンゼリゼ管弦楽団、コレギウム・ヴォカーレ・ガン(ゲント)の演奏会 を聴いてきた。モーツァルト晩年の2曲である。 交響曲第41番 C-Dur Kv.551『ジュピター』 『レクイエム』Kv.626 ソプラノ:スンハエ・イム アルト:クリスティナ・ハマル…
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週話§日曜雑感~ヘレヴェッヘを聴く~

思いついて買ったチケットで、今日の午後は所沢までヘレヴェッヘが 指揮するモーツァルトを聴きに行ってくる。 曲目は41番のジュピター交響曲とレクイエムと“最後づくし”という ものだろうか。どちらも実演を聴いたのは一回ずつくらいしかなく、 せっかくの機会なのだと今年三度目の所沢遠征を決めたのだった。 前も書いたように我…
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悼話§中村勘三郎さん(先代中村勘九郎)

十八代目中村勘三郎が死んだ。常々、自分より年若い人間の死を見る のは辛いと言っているが、一歳年下のほぼ同世代の死を見るのは辛く 悲しい。書きたいことはたくさんある。 2001年11月、平成中村座で観た義経千本桜『知盛編』と『権太編』が 勘三郎を観た最初だった。小さい芝居小屋での熱演にすっかり当時の 勘九郎に感化され、せっせ…
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遊話§魔笛~ピーター・ブルック~[下]

[承前] ピアノ伴奏は、魔笛の音楽だけでなくピアノソナタやピアノのための 幻想曲を演奏したり、もちろんモーツァルトの音楽だから違和感など はない。不満の多い舞台だったが、秀逸だと思ったのはパパゲーナが 年老いた格好でパパゲーノに迫るくだりで、彼女が歌ったのはモーツ ァルトの歌曲『老婆(Die Alte)』だったが、風刺の効…
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遊話§魔笛~ピーター・ブルック~[上]

先週の土曜日、ケラー四重奏団の演奏会に続いて、埼京線を北上して 彩の国さいたま芸術劇場でピーター・ブルック演出の『魔笛』を観て きた。通常3時間かかる上演が半分の90分に刈り込まれているのだ。 ピアノ一台の伴奏で、歌手はタミーノ、パパゲーノ、パミーナ、パパ ゲーナ、ザラストロ、夜の女王、モノスタトスの7人。それに加えて …
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週話§土曜閑居~ダブルヘッダーなり~

できれば避けたいコンサートのダブルヘッダーだが、本日はよんどこ ろない事情でダブルヘッダーをすることになってしまった。 一つ目は、紀尾井ホールでのケラー弦楽四重奏団で、これは来日が中 止になってしまったアルテミス・クァルテットの代替公演で、バッハ のフーガの技法抜粋、バルトークの四重奏曲などなど。 もう一つは、彩の国さ…
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木話§クラリネット五重奏曲を耳にして

土曜日にドイツ文化会館で行われたバイエルン国立歌劇場メンバーに よるチャリティ演奏会で、久々にモーツァルトのクラリネット五重奏 曲を生で聴いた。20年ぶりくらいだろうか。 死の2年前、ほとんど晩年と言ってもいいくらいの33歳頃の作品であ る。絶対音感を持ち合わせていないので、調性による音楽の表情の違 いなどを感じ取ることな…
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週話§日曜呟き~室内楽演奏会~

昨日は夕方からドイツ文化会館で催されたバイエルン国立歌劇場有志 による>3・11チャリティ室内楽演奏会に行ってきた。 ついこの間書いたように、様々な軋轢の中でも来日してくれた人達に は最大限の感謝の気持ちを伝えたいと思うし、震災から半年以上が経 っても、こういった催しが行われることに対しては本当にありがたい ことだと…
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謎話§ハイドンの交響曲とクラリネット

ハイドンが自らの交響曲にクラリネットを使ったのは、モーツァルト の死から2年が過ぎた1793年の第99番でのことである。 12曲からなるザロモン・セットの、さらに後半の6曲でしかクラリネ ットが使われていないのだ。104という数の交響曲をものしたハイ ドンもまた、楽器の進歩や改良とか、満足できる奏者が調達できるか どうかと…
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振話§バッハの無伴奏チェロ組曲・・・

地震が起きてしばらくは、頭の中がそのことで埋まっていたようで、 心の余裕というものが枯渇しかかっていたようだった。 何日か経って、ふと音楽を聴いていないことに気がついて、それでは 何かをとCDの棚を眺めていて迷わず手に取ったのが、バッハの無伴 奏チェロ組曲だったのである。演奏はアンナー・ビルスマ。 楽器を演奏する人は口…
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