テーマ:伝統芸能

偲話§秀山祭九月大歌舞伎~吉右衛門休演~

遅ればせながら、先週火曜日に観た秀山祭九月大歌舞伎夜の部につい て手短にまとめておく。 というか、前日の16日から吉右衛門が発熱で休演してしまったのだ。 そこが歌舞伎の強みというか、夜の部一本目の菅原伝授『寺子屋』の 松王丸は松緑の代役で舞台が行われた。ちなみに昼の部『沼津』の呉 服屋十兵衛は幸四郎が代役を務めた。 …
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連話§八月納涼歌舞伎第一部、第二部

日曜日の第三部に続いて、火曜日は第一部と二部を続けて観てきた。 第一部は、いきなり『伽羅先代萩』に始まる。当月は『御殿』と『床 下』である。 それにしても朝一から重いものを見せてくれるものだと思う。勉強の 場であると言われれば、まさにそのとおりで、七之助初役の政岡だ。 でまあ……長い。いつもなら『御殿』の前に『竹の間』…
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仇話§八月納涼歌舞伎第三部~雪之丞変化~

うーん……実験的な舞台であることはまったくかまわないのだけれど 中身が伴っていない、パーツを並べていった冗長な舞台と演出に辟易 して一幕で失礼してしまった。 これは納涼歌舞伎のような肩の凝らない舞台にのせるものではなく、 玉三郎が芯になる公演の時に上演するべき類のものではなかったか。 中車五役(中村菊之丞・土部三斎・孤…
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週話§土曜諸相~海老蔵休演~

今週の月曜日から木曜日にかけて、七月歌舞伎夜の部が市川海老蔵の 体調不良で休演となった。代役が難しい主役を務める役者が休演した など、20年ほどの歌舞伎歴の中でもこんなことは記憶にない。 元より役者として買っているわけではない。彼の舞台を観ればわかる が“どこか他人事”のような雰囲気が窺えて、好きになれないのだ。 とい…
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破話§六月大歌舞伎~月光露針路日本~

10日は歌舞伎座、16時半開演の夜の部である。みたに歌舞伎と題され て、そのタイトルも『月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと)風 雲児たち』というもの。みなもと太郎の漫画原作を三谷幸喜が作・演 出しての舞台。 個人的には“けっこう楽しめちゃった”である。あれこれ言い出そう とする五月蠅い人たちとは違って、あまり野暮…
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演話§本日六月大歌舞伎~みたに歌舞伎~

今日は歌舞伎座、16時半開演の夜の部である。みたに歌舞伎と題され て、そのタイトルも『月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと)風 雲児たち』というもの。 伊勢から江戸へ向かう途中。大黒屋光太夫を乗せた船が嵐に遭って漂 流した先はベーリング海のアムチトカ島。そこからさらなる苦難の末 サンクトペテルブルクで女帝エカチェリ…
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若話§寿命が延びたことで例えば歌舞伎

日本人男性の平均寿命も80歳を超えていて“元気な年寄り”がいるわ いるわの昨今である。 歌舞伎でも坂田藤十郎が米寿を迎え、それを寿ぐ一幕が上演された。 そうして、菊五郎と幸四郎が76歳、仁左衛門75歳、吉右衛門74歳と、 立役の大看板が七十代半ばでも元気に舞台を務めている……さすがに 無理はせず、一日1演目に留めてはいるが…
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皐話§團菊祭五月歌舞伎夜の部~丑之助~

何の縁もなかった十連休最終日、菊之助長男にして、七代目菊五郎と 二代目吉右衛門の孫である寺嶋和史が七代目尾上丑之助を襲名する、 團菊祭五月大歌舞伎夜の部を観てきた。 夜の部の演目は4つ……『鶴寿千歳』に始まり、七代目尾上丑之助初 舞台『絵本牛若丸』に続くのは、丑之助の父菊之助が白拍子花子を務 める『京鹿子娘道成寺』が出…
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卯話§四月大歌舞伎夜の部~仁左衛門見事~

一か月で歌舞伎座昼夜を観るのは久しぶりのこと。日曜夜のチケット が取れたので、特に帰りの電車が空いていて楽なのだ。 夜の部は3本……『実盛物語』から、猿翁十種の内『黒塚』に続いて 『二人夕霧』というものだが、ゆえあって夕霧はパスして2本だけの 鑑賞となった。 まずもって仁左衛門の実盛がすばらしい。我々夫婦の目下の御…
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卯話§四月大歌舞伎昼の部~菊吉の鈴ヶ森~

我が家周囲の桜が散りかかりだした一昨日の火曜日、四月大歌舞伎昼 の部を観てきた。 諸事情あって、最初の『平成代名残絵巻』は30分ほど遅刻して、最後 10分の浅葱幕が落ちるタイミングから最後まで。福助は上手の障子が 開いて登場。もちろん台詞も動きも最小限。 2つ目は、お染久松『新版歌祭文』で『座摩社』に続いて『野崎村…
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浜話§三月大歌舞伎夜の部~力み過ぎ猿之助~

三月大歌舞伎夜の部を観てきた。演目は『盛綱陣屋』に始まり“口直 し”の『雷船頭』を挟んで『弁天娘女男白浪』の三本立て。 『盛綱陣屋』を観るのは三度目くらいだろうか。十八代目勘三郎襲名 狂言と、歌舞伎座柿落公演で仁左衛門が盛綱を務めた時以来だろう。 仁左衛門の盛綱を中心に行き届いたバランスのいい配役だと感じた。 序盤…
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憑話§二月大歌舞伎夜の部~熊谷陣屋~

寒さの底のようだった三連休最終日に観た二月大歌舞伎は、吉右衛門 の熊谷次郎直実に尽きる『熊谷陣屋』だった。 そこに吉右衛門はおらず、あたかも熊谷次郎直実そのものが舞台上に 存在しているかのようである。1時間半ほどの舞台の中心には熊谷が 常に存在して支配しているのだ。 歌舞伎役者がその世界まで到達するのに、どれほど精…
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如話§2019年2月の予定あれこれ

まずは東京における一か月間の日の出&日没時刻を貼っておかねば。 月初に6時41分だった日の出だが、月末には6時13分と30分近く早ま り、日没も17時8分から17時35分まで遅くなる。4日に立春となって 春へ春へと足音高く着々というところであろう。 今月のお楽しみお出かけは歌舞伎が1回だけである。 二月大歌…
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松話§壽初春大歌舞伎夜の部~武智光秀~

すっかり正月気分も抜け切ったところで歌舞伎座夜の部へ。三本立て で『絵本太功記』から『勢獅子』と続き、最後に『松竹梅湯島掛額』 というもの。 正月早々が謀反話からとは思ったが、できるだけ吉右衛門の舞台を観 ておきたいのだ。 前半、幸四郎の武智十次郎と米吉の初菊とのやり取りは、おままごと と言ってしまえば身も蓋もな…
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砂話§本日壽初春大歌舞伎夜の部~お土砂~

今日は歌舞伎座で初春大歌舞伎夜の部を観る。 吉右衛門が武智光秀を務める『絵本太功記』“尼ヶ崎閑居の場”から 『勢獅子』と続き、最後に猿之助の紅屋長兵衛で『松竹梅湯島掛額』 という三本立て。 久々の“紅長”が楽しみである。感想は可及的速やかに! 《歌舞伎のトピックス一覧》
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無話§新春浅草歌舞伎2019第二部

正月気分が抜けたような平日9日の浅草寺界隈は、外国人観光客のお かげで、相変わらずの賑わい。そんな混雑の中をとりあえずは浅草寺 詣りをしてから浅草公会堂へ。 第1部、第2部ともに三本立て。第二部は『寿曽我対面』に始まって 『番町皿屋敷』から、最後に『乗合船惠方萬歳』というものだったが 結論から言うなら、どちらも三本立て…
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惜話§十八世中村勘三郎七回忌

早いもので十八代目中村勘三郎七回忌を迎えた。思い出しては事ある ごとに繰り言が口をついて出てしまう……これはもうしかたがない。 先月、歌舞伎座の十月大歌舞伎は勘三郎の七回忌追善興行でもあった が、昼の部の『佐倉宗吾』は、勘三郎の持ち役だったし、夜の部で観 た『助六』は、勘三郎還暦の年に舞台に出そうとして果たせなかった 演目…
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隅話§平成中村座~十八世勘三郎追善~

火曜日、浅草寺裏で行われている平成中村座十一月大歌舞伎夜の部を 観てきた。早いもので、十八世中村勘三郎七回忌追善である。 一本目の『弥栄芝居賑』は芝居前の設えで、当月出演役者勢揃いでの 口上に続いて幕が開くと、舞台上にはスクリーンに映し出される十八 代目の舞台姿の数々が……揚幕が開き、花道を一本のスポットライト が…
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忍話§十一月顔見世大歌舞伎『法界坊』

というわけで火曜日に夜の部を観てきたので、簡単に感想を。 一本目、二本目は、それぞれ15分ほどの『楼門五三桐』と『文売り』 がさらりと。とはいえ吉右衛門の石川五右衛門の圧倒的な大きさよ。 そして、相変わらず踊りはわからないので『文売り』は省略して…… というわけで、法界坊『隅田川続俤』は、序幕と大喜利を合わせて、 …
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紫話§十月大歌舞伎~仁左衛門の助六~

ようやく成田屋以外の助六を観ることができると、勇んで花道が見え る席を奮発して出かけたのが、先週木曜日のことである。十八世中村 勘三郎七回忌追善公演。 口開け『宮島のだんまり』はまあ……役者を見せるための演目という ことで。 よかったのは次の『吉野山』で、まずは花道の玉三郎の美しさ。当月 夜の部は、3演目とも花道…
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紫話§今日は芸術祭十月大歌舞伎夜の部

今日は歌舞伎座夜の部の1回目。気張って花道が見える席を奮発した が、助六が揚幕から出てきて20分は花道を行ったり来たりするので、 奮発するしかない……2回目は七三くらいしか見えない席だけれど。 ともあれ、片岡仁左衛門の助六が観られるのは何ともうれしい。そし て揚巻を務めるのは七之助。玉三郎が揚巻ではと思っていたのだが、 …
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姿話§秀山祭九月大歌舞伎昼の部~福助~

というわけで秀山祭九月大歌舞伎昼の部を観てきた。簡単な感想を。 最初の演目『金閣寺』が、中村福助復帰狂言となっている。2013年秋 病に倒れて以来の舞台ということで、どのようなものか見ておかねば と思ったのである。 ほとんど幕切れ直前に板付きで登場して、ほんの数分の舞台姿だった が、座ったままで右手は使えず、左手の…
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週話§日曜消息~今日は歌舞伎座秀山祭~

九月大歌舞伎秀山祭は昼の部だけの観劇。 児太郎が雪姫を務める『金閣寺』に、病に倒れていた父福助が慶寿院 尼で復帰するので、これは観ておかなくてはである。 間に幸四郎の『鬼揃紅葉狩』を挟んで、三本目に吉右衛門の河内山宗 俊で『河内山』が……これが一番の楽しみ。 11時開演の昼の部は、平日だと行きの電車が混雑するが…
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奇話§納涼歌舞伎第三部『盟三五大切』

一昨日、納涼歌舞伎第三部を観てきた、全公演完売となった第二部は 結局諦めることになった。まあ、3年目となる『東海道中膝栗毛』は 観れば何だかなあな馬鹿馬鹿しい演目だからいいのだけれど。 というわけで今年は、第三部『盟三五大切』一本だけとなってしまっ た。 幸四郎の源五兵衛、七之助の小万、獅童の三五郎を芯に“南北ワー…
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勢話§力足~歌舞伎荒事~

力不足ではない“力足(ちからあし)”である。 歌舞伎荒事の登場人物が、両足の親指を力強く立てているポーズで、 何かいい手本はないかと探していたら、歌舞伎座ギャラリーに展示さ れていた新幸四郎襲名の『車引』松王丸の像があったので拝借した。 ↓歌舞伎座ギャラリーより このように親指を立て所作だが、元々は赤ちゃんが足の指…
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天話§六月大歌舞伎夜の部~夏祭浪花鑑~

日曜日の午後、ゆるゆると歌舞伎座夜の部に出かけた。少しは陽射し が出るという予報だったが、午後に一瞬だけ太陽が顔をのぞかせただ けだった。 夜の部は『夏祭浪花鑑』と『巷談宵宮雨(こうだんよみやのあめ)』の 二本立て。 まずもって吉右衛門の団七九郎兵衛。七十を超えてさすがに小回りは きかず、ちょっともっさりした団七…
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悼話§竹本住大夫さん(文楽義太夫)

もとより、文楽を観た回数など両手の指で数えられる程度でしかなく 住大夫が語るのを聴いたのは、たった2回だけである。 最初は10年ちょっと前くらいだったかの国立小劇場で、80歳になった かそれくらいだったと思われる。義太夫語りといえば、しわがれた声 で唾を飛ばしながらの熱演というイメージを抱いていたのだが、住大 夫はまったく…
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江話§團菊祭五月大歌舞伎夜の部

水曜日に團菊祭五月大歌舞伎夜の部を観てきた。 まずは菊五郎の弁天小僧で『弁天娘女男白浪』を。これこそまさに、 自家薬籠中の舞台という“あれ”である。さすがに菊五郎も、そして 左團次の力丸も老いを感じさせるのはやむを得ないことだが、浜松屋 の花道の出から始まって、強烈な存在感が舞台にあるのだ。 データベースで調べてみ…
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纒話§書きもらした歌舞伎三本

パソコンが不具合を起こしている間に出かけた歌舞伎は3回である。 一気にまとめて簡単に書いてしまおうと思う。 3月19日……三月大歌舞伎夜の部。今月も、主役は仁左衛門と玉三郎 だった。2演目が二人の共演で『於染久松色読販』と『神田祭』を。 そして最後に玉三郎演出の『滝の白糸』というもの。 『於染久松色読販(おそめひさ…
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続話§歌舞伎ひと月二十五日

歌舞伎座の歌舞伎興行の基本は、月25日間で昼の部と夜の部の2回上 演というもの。初日が開くのは1日、2日、3日のどれか。8月の納 涼歌舞伎は三部制公演で、初日が開くのは少し遅くなる。 25日間を休みなく、毎日同じ演目が上演される。歌舞伎座の総座席数 は1964(幕見席含む)席。大雑把な計算だが、仮に全日満員として計算 する…
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