テーマ:舞台

連話§八月納涼歌舞伎第一部、第二部

日曜日の第三部に続いて、火曜日は第一部と二部を続けて観てきた。 第一部は、いきなり『伽羅先代萩』に始まる。当月は『御殿』と『床 下』である。 それにしても朝一から重いものを見せてくれるものだと思う。勉強の 場であると言われれば、まさにそのとおりで、七之助初役の政岡だ。 でまあ……長い。いつもなら『御殿』の前に『竹の間』…
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仇話§八月納涼歌舞伎第三部~雪之丞変化~

うーん……実験的な舞台であることはまったくかまわないのだけれど 中身が伴っていない、パーツを並べていった冗長な舞台と演出に辟易 して一幕で失礼してしまった。 これは納涼歌舞伎のような肩の凝らない舞台にのせるものではなく、 玉三郎が芯になる公演の時に上演するべき類のものではなかったか。 中車五役(中村菊之丞・土部三斎・孤…
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皐話§團菊祭五月歌舞伎夜の部~丑之助~

何の縁もなかった十連休最終日、菊之助長男にして、七代目菊五郎と 二代目吉右衛門の孫である寺嶋和史が七代目尾上丑之助を襲名する、 團菊祭五月大歌舞伎夜の部を観てきた。 夜の部の演目は4つ……『鶴寿千歳』に始まり、七代目尾上丑之助初 舞台『絵本牛若丸』に続くのは、丑之助の父菊之助が白拍子花子を務 める『京鹿子娘道成寺』が出…
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卯話§四月大歌舞伎夜の部~仁左衛門見事~

一か月で歌舞伎座昼夜を観るのは久しぶりのこと。日曜夜のチケット が取れたので、特に帰りの電車が空いていて楽なのだ。 夜の部は3本……『実盛物語』から、猿翁十種の内『黒塚』に続いて 『二人夕霧』というものだが、ゆえあって夕霧はパスして2本だけの 鑑賞となった。 まずもって仁左衛門の実盛がすばらしい。我々夫婦の目下の御…
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卯話§四月大歌舞伎昼の部~菊吉の鈴ヶ森~

我が家周囲の桜が散りかかりだした一昨日の火曜日、四月大歌舞伎昼 の部を観てきた。 諸事情あって、最初の『平成代名残絵巻』は30分ほど遅刻して、最後 10分の浅葱幕が落ちるタイミングから最後まで。福助は上手の障子が 開いて登場。もちろん台詞も動きも最小限。 2つ目は、お染久松『新版歌祭文』で『座摩社』に続いて『野崎村…
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浜話§三月大歌舞伎夜の部~力み過ぎ猿之助~

三月大歌舞伎夜の部を観てきた。演目は『盛綱陣屋』に始まり“口直 し”の『雷船頭』を挟んで『弁天娘女男白浪』の三本立て。 『盛綱陣屋』を観るのは三度目くらいだろうか。十八代目勘三郎襲名 狂言と、歌舞伎座柿落公演で仁左衛門が盛綱を務めた時以来だろう。 仁左衛門の盛綱を中心に行き届いたバランスのいい配役だと感じた。 序盤…
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憑話§二月大歌舞伎夜の部~熊谷陣屋~

寒さの底のようだった三連休最終日に観た二月大歌舞伎は、吉右衛門 の熊谷次郎直実に尽きる『熊谷陣屋』だった。 そこに吉右衛門はおらず、あたかも熊谷次郎直実そのものが舞台上に 存在しているかのようである。1時間半ほどの舞台の中心には熊谷が 常に存在して支配しているのだ。 歌舞伎役者がその世界まで到達するのに、どれほど精…
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松話§壽初春大歌舞伎夜の部~武智光秀~

すっかり正月気分も抜け切ったところで歌舞伎座夜の部へ。三本立て で『絵本太功記』から『勢獅子』と続き、最後に『松竹梅湯島掛額』 というもの。 正月早々が謀反話からとは思ったが、できるだけ吉右衛門の舞台を観 ておきたいのだ。 前半、幸四郎の武智十次郎と米吉の初菊とのやり取りは、おままごと と言ってしまえば身も蓋もな…
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惜話§十八世中村勘三郎七回忌

早いもので十八代目中村勘三郎七回忌を迎えた。思い出しては事ある ごとに繰り言が口をついて出てしまう……これはもうしかたがない。 先月、歌舞伎座の十月大歌舞伎は勘三郎の七回忌追善興行でもあった が、昼の部の『佐倉宗吾』は、勘三郎の持ち役だったし、夜の部で観 た『助六』は、勘三郎還暦の年に舞台に出そうとして果たせなかった 演目…
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紫話§十月大歌舞伎~仁左衛門の助六~

ようやく成田屋以外の助六を観ることができると、勇んで花道が見え る席を奮発して出かけたのが、先週木曜日のことである。十八世中村 勘三郎七回忌追善公演。 口開け『宮島のだんまり』はまあ……役者を見せるための演目という ことで。 よかったのは次の『吉野山』で、まずは花道の玉三郎の美しさ。当月 夜の部は、3演目とも花道…
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紫話§今日は芸術祭十月大歌舞伎夜の部

今日は歌舞伎座夜の部の1回目。気張って花道が見える席を奮発した が、助六が揚幕から出てきて20分は花道を行ったり来たりするので、 奮発するしかない……2回目は七三くらいしか見えない席だけれど。 ともあれ、片岡仁左衛門の助六が観られるのは何ともうれしい。そし て揚巻を務めるのは七之助。玉三郎が揚巻ではと思っていたのだが、 …
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姿話§秀山祭九月大歌舞伎昼の部~福助~

というわけで秀山祭九月大歌舞伎昼の部を観てきた。簡単な感想を。 最初の演目『金閣寺』が、中村福助復帰狂言となっている。2013年秋 病に倒れて以来の舞台ということで、どのようなものか見ておかねば と思ったのである。 ほとんど幕切れ直前に板付きで登場して、ほんの数分の舞台姿だった が、座ったままで右手は使えず、左手の…
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週話§日曜消息~今日は歌舞伎座秀山祭~

九月大歌舞伎秀山祭は昼の部だけの観劇。 児太郎が雪姫を務める『金閣寺』に、病に倒れていた父福助が慶寿院 尼で復帰するので、これは観ておかなくてはである。 間に幸四郎の『鬼揃紅葉狩』を挟んで、三本目に吉右衛門の河内山宗 俊で『河内山』が……これが一番の楽しみ。 11時開演の昼の部は、平日だと行きの電車が混雑するが…
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奇話§納涼歌舞伎第三部『盟三五大切』

一昨日、納涼歌舞伎第三部を観てきた、全公演完売となった第二部は 結局諦めることになった。まあ、3年目となる『東海道中膝栗毛』は 観れば何だかなあな馬鹿馬鹿しい演目だからいいのだけれど。 というわけで今年は、第三部『盟三五大切』一本だけとなってしまっ た。 幸四郎の源五兵衛、七之助の小万、獅童の三五郎を芯に“南北ワー…
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天話§六月大歌舞伎夜の部~夏祭浪花鑑~

日曜日の午後、ゆるゆると歌舞伎座夜の部に出かけた。少しは陽射し が出るという予報だったが、午後に一瞬だけ太陽が顔をのぞかせただ けだった。 夜の部は『夏祭浪花鑑』と『巷談宵宮雨(こうだんよみやのあめ)』の 二本立て。 まずもって吉右衛門の団七九郎兵衛。七十を超えてさすがに小回りは きかず、ちょっともっさりした団七…
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江話§團菊祭五月大歌舞伎夜の部

水曜日に團菊祭五月大歌舞伎夜の部を観てきた。 まずは菊五郎の弁天小僧で『弁天娘女男白浪』を。これこそまさに、 自家薬籠中の舞台という“あれ”である。さすがに菊五郎も、そして 左團次の力丸も老いを感じさせるのはやむを得ないことだが、浜松屋 の花道の出から始まって、強烈な存在感が舞台にあるのだ。 データベースで調べてみ…
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纒話§書きもらした歌舞伎三本

パソコンが不具合を起こしている間に出かけた歌舞伎は3回である。 一気にまとめて簡単に書いてしまおうと思う。 3月19日……三月大歌舞伎夜の部。今月も、主役は仁左衛門と玉三郎 だった。2演目が二人の共演で『於染久松色読販』と『神田祭』を。 そして最後に玉三郎演出の『滝の白糸』というもの。 『於染久松色読販(おそめひさ…
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続話§歌舞伎ひと月二十五日

歌舞伎座の歌舞伎興行の基本は、月25日間で昼の部と夜の部の2回上 演というもの。初日が開くのは1日、2日、3日のどれか。8月の納 涼歌舞伎は三部制公演で、初日が開くのは少し遅くなる。 25日間を休みなく、毎日同じ演目が上演される。歌舞伎座の総座席数 は1964(幕見席含む)席。大雑把な計算だが、仮に全日満員として計算 する…
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板話§三月大歌舞伎夜の部~仁左玉最強~

月曜日に夜の部を観てきた。三本立てで仁左衛門と玉三郎『於染久松 色読販』と『神田祭』が、最後に『滝の白糸』である。 一番に楽しめたのは『於染久松』で、45分ほどの芝居の中に、仁左衛 門の悪の凄みとそれにぴたりと合わせる玉三郎、二人の芝居の到達点 を見たような気がした。 筋自体は他愛のないゆすりかたりで、最後は悪事が…
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青話§菊之助の髪結新三~国立劇場~

12時開演の国立劇場歌舞伎公演を観てきた。鴈治郎が桃井若狭之助を 務める『増補忠臣蔵―本蔵下屋敷―』と、菊之助が新三を務める『梅 雨小袖昔八丈―髪結新三―』の二本立て。 『増補忠臣蔵』とは聞き慣れない狂言だが、東京で上演されるのは、 65年ぶり。直近の上演も1999年の大阪松竹座までたどることになる。 忠臣蔵のバッ…
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鰹話§今日は国立劇場で菊之助の髪結新三

本日正午開演――昼飯はどうするんだよぉ!――の国立劇場で『増補 忠臣蔵―本蔵下屋敷―』と『梅雨小袖昔八丈―髪結新三―』を観る。 菊之助初役の新三がどんなものか見ておきたいのだ。女形からスター トした菊之助だが、いずれは父の名跡を八代目として継ぐことになる わけで“兼ねる役者”と言われる菊五郎としては、立役も務めなくて …
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隼話§梅笑會~中村芝のぶと市川笑野~

一昨日の昼、中村芝のぶと市川笑野による歌舞伎舞踊の梅笑會を観て きた。 一、長唄『男舞』市川笑野 二、長唄『藤娘』中村芝のぶ 三、義太夫『道行恋苧環』   お三輪:中村芝のぶ   橘姫:市川笑野   求女:市川猿之助 それぞれ休憩を挟んでちょうど2時間は疲れることもなく、ちょうど いい長さ。 …
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蕩話§二月大歌舞伎夜の部~仁左玉七段目~

二月大歌舞伎も引き続き高麗屋三代襲名披露興行である。今月も夜の 部のみの観劇となった。しかも初日観劇というのは、過去にあったか どうか。 一本目『熊谷陣屋』は新・幸四郎以外はベテランで固めての舞台…… 魁春の相模、雀右衛門の藤の方、菊五郎の義経、左團次の弥陀六であ る。 幸四郎の最初は、口跡が定まらずどうなること…
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麗話§壽初春大歌舞伎夜の部~勧進帳~

先週木曜日に夜の部を観てきた。 幹部役者22人による襲名披露口上の後の『勧進帳』がすばらしい出来 だった。たぶんこれまでに、10回を超える『勧進帳』を観たと思うが これほどに緊張感が緩まなかった上演はなかったんじゃないかと…… 記憶をたどっても見当たらない。 まずもって吉右衛門の第一声から客席が静まり返る。一点…
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麗話§今日は壽初春大歌舞伎夜の部へ

今日は高麗屋襲名披露興行夜の部に行ってくる。 初日『勧進帳』の様子はテレビで見ることができたが、新・幸四郎に はまだまだ余裕がないと感じた。初日から2週間以上が過ぎたので、 ずいぶんと変わっているのではないかと期待したい。 義経は12歳の新・染五郎。一番の楽しみは、吉右衛門の富樫である。 この先に吉右衛門の富樫を見…
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麗話§壽初春大歌舞伎昼の部~高麗屋~

というわけで、早々と昼の部を観てきた。 それにしても、高麗屋三代の襲名を観るのは1981年10月以来だから、 実に37年が経過してのことである。その間に三代同時襲名あったのか わからないが、これに関しては高麗屋の快挙と言えるだろう。 その時は幕見席で口上だけを観たので、高麗屋の披露狂言を観るのは 初めてである。 …
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麗話§本日歌舞伎座初芝居

定年退職してこのかた、チケットが取りやすい平日に歌舞伎見物でき るようになったのはありがたいが、昼の部を観るために、最寄駅から 通勤時間帯最後あたりにしても混雑した電車に乗るのは、少し辛い。 というわけで、混雑が少なそうな正月4日の歌舞伎座である。何度も 書いているように今月と2月の歌舞伎座は、二代目白鸚、十代目幸四 …
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琵話§吉例顔見世大歌舞伎昼の部~直侍~

吉例顔見世大歌舞伎昼の部に行ってきた。本水を使った『鯉つかみ』 に始まり、吉右衛門と雀右衛門の『奥州安達原』と、最後に菊五郎の 『雪暮夜入谷畦道(ゆきのゆうべいりやのあぜみち)』の三本である。 歌舞伎座通いが始まって15年、おおよその演目は観たと思っているが 当月の三本は未見で、ましてや“直侍”を観ていないのは意外で、何 …
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秋話§本日吉例顔見世大歌舞伎昼の部

今日は、十一月吉例顔見世大歌舞伎昼の部を観てくる。 歌舞伎見物もようよう15年を超えてきたが、昼の部最後の演目『雪暮 夜入谷畦道』の“直侍”を観るのは今回が初めて……なかなかタイミ ングが合わず、ひょっとしたら観る機会がないままに、などとすら思 っていたが何とか菊五郎の直次郎に間に合った。 一本目は染五郎の『鯉つか…
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秋話§秀山祭九月大歌舞伎~逆櫓~夜の部

日曜日に秀山祭九月大歌舞伎を観てきたので簡単に感想を書き記す。 すっきりとした2本立てで『ひらかな盛衰記』から“逆櫓”と『再桜 遇清水(さいかいざくらみそめのきよみず)』“桜にまよふ破戒清玄” という出し物。 逆櫓は数年前に一度観ているが、何だかごちゃごちゃしていた芝居で 記憶に残っているものが少ない……筋を頭に入…
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