テーマ:記憶

泡話§あれがバブルだったとは

バブル景気が最高潮だったのが1989年のことだった。時あたかも働か され盛りの三十代半ばで、冗談でも何でもなく、自宅と会社の往復で 時間が過ぎていったのだ。 そして何というか“バブルがバブルが”という世間の狂騒らしきもの は横目で見てはいたはずだが、バブルそのものを実感したという記憶 の欠片もない。 せいぜい、タクシ…
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週話§日曜諸相~早くも中旬となり~

世間様の正月気分もすっかり抜けて、一月も間もなく半分が過ぎる。 我が身はそんな時の流れとは無関係の境遇になってしまっているので すっかり傍目八目と偉そうにしているようだ。 最近はもう、同居人以外と外で酒を呑んで食事をする機会も少ない。 同居人以外とだったら、独り呑みのほうが気楽に時間を過ごすことが できるが、特に自分よ…
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甦話§記憶の澱

忘れっぽくなったとか、思い出せないとか、考えてみれば60年以上も 生きてきたのだから、記憶の蓄積はいかばかりかと我が身を慰めてい るところ。 ここまで来てしまったら、もう脳というハードディスクやメモリーの データをクリーンアップして、きちんと整理してなどということは、 もはや不可能なことでしかない。 記憶の池に様々な…
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週話§土曜消息~夏休み初日~

小学校から高校までは、今日が夏休みの初日だった小学校と中学校は この日から8月25日まで、高校になったら8月一杯が夏休みだった。 不思議だなと思ったのは、東京あたりでは小学校も中学校も8月一杯 を夏休みとしていて、夏休み以外の冬も春も変わらない日数だったの に、どうして夏休みが数日短かったのだろうということである。 た…
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徨話§忘れられないことと忘れられること

齢六十を過ぎて、少々記憶に怪しいところが出てはきたと自覚はして いるが、まあまあ記憶力はいいほうだと任じている。 ただ、最近になって思うことだが、記憶の保持については人それぞれ であるとしみじみ感じるようになった。 自分自身が自己肯定的な性質であるがゆえかどうか、どちらかという なら、自分に都合のいい記憶は忘れることな…
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彷話§靴を忘れる夢を見たこと

連続して同じテーマの夢を見た。どこかに靴を脱いだのを忘れて、靴 下だけで街を歩いているのである。 当の本人は、何がなし“ばつ”が悪くているのだが、忘れた場所に戻 ればいいのに、そこからもどんどん離れていってしまうようなのだ。 現状が不安定なことを、打開しようと思いつつも、ずるずるずるずる なし崩しに解決していってくれな…
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週話§日曜消息~彼岸を過ぎて~

彼岸も終わり、そういえばずいぶんと世間の夕方が明るくなったよう である。 春のこれくらいの時期の18時前後には明るさがしっかり残っているこ とに気がついたのは、大学を出て会社に入った時だった。 入社した2日目には、神保町から目と鼻の先の“後楽園球場”でキャ ンディーズの解散コンサートが行われることになっていた。同期入社…
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継話§自分自身の連続性のようなもの

鰻屋とか焼き鳥屋の“タレ”は何十年も注ぎ足し注ぎ足しして、連綿 と味を保ってきていると自慢する店は少なくない。 ……“タレ”と同一視しようとは思わないが、我が身の六十年余りも 注ぎ足し注ぎ足しの歴史だったのではあるまいか。この世に生を享け て以来、身長は3倍以上に、体重は20倍ほどに成長したが、そもそも のベースは、誕生以…
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懐話§昭和四十年代~マイルストーンは~

[承前] 1950年代に生まれた我々の世代にとって、年齢などをわかりやすく判 断する目安の年がいくつかあった。 1964年(昭和39年)の東京オリンピック、あるいは東海道新幹線開業に 始まって、1970年(昭和45年)の大阪万博、七十年安保、さらに加えて 1972年(昭和47年)の札幌冬季オリンピックというマイルストー…
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銭話§給料を支払われること

宮仕えをしていた一昨年まで、毎月26日が給料日だった。一般的には 25日払いの会社が多いのだろうが、なぜか理由はわからねど26日払い なのだった。 入社した当時は現金支払いで、給料日はいそいそと印鑑持参で経理の 部屋に行って給料袋を受け取っていたのだ。その当時から光熱費あれ これは銀行口座からの引き落としだったので、入社し…
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安話§体力と筋力の衰え~心技体~

体力が落ちているのは言うまでもないことだが、それ加えて合わせ技 よろしく、筋力も落ちていることを自覚するようになってしまった。 先は外出先で、腰くらいの高さのところに上がることがあったが、そ こから降りるのに、ちょっとためらう自分がいたのである。10年も前 だったら、あっさりと飛び降りていたのだろうが、そうしたら危ない と…
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懐話§同窓会とか同期会

前のエントリーに続いて記憶にまつわるお話である。 齢も六十を越えると、過去に思いを馳せることが多くなっていくよう で、中学や高校の同級生、さらには会社同期の連中との交流が増えて きた。 つい先月も会社同期10人ほどの呑み会に出てきたし、夏の頃には高校 時代の同級生と会食したのだ。そんな時の会話は、さすがに老境の身 の…
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覚話§六十年前の記憶はあるか

今から60年前というと、1957年で満3歳になっている。人間の記憶は 何歳くらいまで辿れるものか――産湯に浸かったという記憶の持ち主 もいるようだが――遠い遠い遥かな過去に思いを馳せてみると……。 3歳、もしくは4歳の時と思しき迷子の記憶が浮かんできた。両親の 仲人をしてくれた人のお宅にうかがって、先方と親が話をしている間 …
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却話§テーマを思いつくも~一瞬後には~

日々、ブログのエントリーを書き綴っている中で埋もれた死屍累々が 所在不明で頭の中を彷徨っているようである。 駅に向かって歩いている時“これはいいエントリーになりそうだ”と 思い浮かんだテーマを、ちょっとメモができなかったばかりに、電車 に乗る頃にはすっかり忘れてしまって、どうしても思い出せないこと など珍しくも何ともないの…
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貌話§人の顔を認識する件

絵心などからっきしなのに、人の顔を認識する能力は高めだと思って いる。逆に同居人は人の顔を認識することがうまくなかったりする。 この差はどこから出てくるものかと思うが、どういう風に顔の判別を しているのかといえば、かなり大雑把で自分なりの分類をしているこ とに気がつく。 例えば“A”という人がいて、この人の顔は“B”に…
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刻話§記憶力の妙

記憶力はいいほうである……たぶん。 つまらないことはいくらでも覚えていたりする。前に書いたかも知れ ないが、山手線全駅は電車を待っている2分か3分の間に覚えてしま った。落語『寿限無』の名前もたちどころに憶えて、そんなあれこれ は、いまだ記憶の中にある。 一番古そうな記憶はいつくらいだったのか、記憶の網を手繰り寄せて …
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悼話§多湖輝さん(頭の体操)

大ベストセラーとなったカッパブックス『頭の体操』第1集が発行さ れたのは1966年のことで、話題になっていたのを買って遊んだのは、 中学1年のことだった。 問題を解こうと試みながら、中1にしていかに規制の常識に囚われて いることかと思い知ったのだが、以来半世紀が経った我が身の中に、 心理学者である多湖輝が培おうと目論んだ水…
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却話§はじき出される記憶とか

さても、記憶というものは不思議なものである。心に留めておかねば ならぬと思いつつ、30分前のことを忘れてしまって、しばしば同居人 から厳しい御言葉をいただくことになってしまったりするのだから。 そうかと思えば、数年前に一言二言の会話をした程度でしかなかった 人間とすれ違った時、同居人に“何年にどこで会ったか覚えてるぜ” と…
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