テーマ:小説

比話§文体を真似てみしこと

何か物を書くのに、他人の文体を真似て書こうと試みることは普通の ことなのかどうか。 これまでに一度だけそんな真似をしたことがある。中学校3年生の時 『赤ずきんちゃん気をつけて』という庄司薫の小説が芥川賞を受賞し て、これはと思いつつ買って読んだ。 登場する商品名が実名だったり、東京の地名がそこここに登場してく るので…
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連話§ワタシの酒肴[122]そばがき

[承前] 夏目漱石の『坊っちゃん』の中で、下女の清が坊っちゃんに優しくし て、夜の寝床まで“そばがき”を持ってきてくれたと読んだのだが、 それは大きな記憶違いで、蕎麦粉を熱湯で溶いた蕎麦湯なのだった。 最初に読んだのは小学生の頃で、そばがきがどういうものであったか すら知らなかった。それなのにそばがきだと勝手に思い込ん…
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棲話§狭小住宅が・・・・・・

我々夫婦が住んでいる団地は、いわゆるニュータウンの開発エリアに 建っている。少し歩くと開発区域外のエリアがあって、そこには一般 住宅以外に、コンビニやファミレスの類が営業を行っている。 そして、ニュータウン開発以前からの地主と呼ばれる人たちが、比較 的ゆったりと広い敷地に家を建てて暮らしていた。それがここ数年の 間に、土地…
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妄話§漫画などの映像化とかドラマ化とか

漫画に限らず、小説などもそうだが、そういった原作物がテレビ・ド ラマ化されたり映画化されたのを見ると、ほとんどと言っていいほど がっかりさせられることは珍しいことではない。 特に小説などの場合は、物語を自分の頭の中で“映像化”しているわ けで、それを読み手の全員が行っているわけだから、想像の産物はお びただしい数になって、…
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申話§二月大歌舞伎~新書太閤記~

というわけで火曜日に二月大歌舞伎昼の部を観てきた。吉川英治原作 『新書太閤記』の通しである。 登場人物も多いから、大雑把にでも豊臣秀吉の生涯くらいは把握して 臨まないと訳がわからないような気はした。上演されたのは以下…… 長短槍試合 三日普請 竹中閑居 叡山焼討 本能寺 中国大返し 清洲会議 ……ど…
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猿話§平日の歌舞伎座昼の部へ

ラッシュアワー最後の、ちょいと混雑した電車に乗って歌舞伎座へ。 今日は二月大歌舞伎昼の部を観る。吉川英治原作『新書太閤記』通し 狂言である。いわゆる“新作物”は苦手なので敬遠したことは少なく ないが、たまにはいいかと思ってのことである。 太閤記は小学生の頃の児童文学全集の中にあって、たぶん吉川英治の 原作を子供向け…
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悼話§中村梅之助さん(役者)

1977年、司馬遼太郎原作の『花神』が大河ドラマとして一年間放送さ れた時の主役である村田蔵六(大村益次郎)を務めたのが中村梅之助だ った。 村田蔵六なる存在が地味だったこともあって、それほど評判にはなら なかったと記憶しているが、あらかじめ原作を読んでドラマに臨んだ ので個人的には最後までおもしろく観ることができたと思っ…
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天話§三島由紀夫九十歳

1970年11月25日、三島由紀夫が割腹自殺をした日である。あれから45 年が経ち、昭和と年齢がシンクロしていた三島は、生きていれば90歳 になる。 人は“この人が何歳まで生きていれば……”というたられば話をする ことは珍しくないが、そればかりはいくらやっても詮のないことだと 思う。 もちろん、生きたことでさらに大き…
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顧話§今日の歴史~ケストナー死去~

1974年7月29日、ドイツの小説家エーリッヒ・ケストナー死去。 去年がケストナー逝去から40年という区切りの年だった。そんな年を 挟んだ2013年と今年、彼が生まれたドレスデンと彼が死んだミュンヘ ンを訪ねている。 どちらの街も、複数回訪れていて何となく勝手がわかっていることも あるが、ケストナーが愛した街の雰囲気が…
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GW話§黄金週間草枕~2015.04.29~初日

8連休初日の今日は、別段の予定がなく、自宅でのんびり過ごす…… ということもあるが、今年も風呂敷残業を持ち込んでしまったので、 出かける予定のない4日間のうちに片づけなくてはならない。 6時半過ぎに目覚めた時の外気温は17.3度。雲がちだけど晴れという 昭和の日、午後には重めの腰を上げて風呂敷残業に手をつけ始めた。 …
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悼話§平井和正さん(8マンの原作者)

若い世代には『幻魔大戦』の原作者なのだが、我々のような昭和二十 年代生まれにとって、桑田二郎が作画して週刊少年マガジンに連載し ていた『8(エイト)マン』の原作者と言ったほうが通りがいいのだ。 もっとも、8マン以降の彼の作品に接したことがまったくなかったり するわけだから、一つだけを見て、それが彼のすべてだと思い込むわ け…
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天話§三島由紀夫の死から44年・・・

11月25日の火曜日は、三島由紀夫が市ヶ谷駐屯地で割腹死を遂げてか ら44年という日だった。 つまりは、その年に生まれた人達が、来年2015年には三島の享年と同 じ年齢に達するということなのである。ということは、生きていれば 90歳かとも思うが、死んだ人の年を数えても意味はない。 インターネットなどあるはずもない197…
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点話§エーリヒ・ケストナー没して40年

7月29日は、1974年にドイツの文学者エーリヒ・ケストナーが没して ちょうど40年の命日にあたっていた。 ↓ミュンヘン市内の小さな教会墓地にある墓 1899年にドレスデンで生まれ、2つの世界大戦を生き抜いてミュンヘ ンで亡くなったケストナーの生涯は、なかなかに波乱に富んだもので あったのだ。 特に第二次大戦中に…
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呟話§一言つぶやき~他人のせいに~

どこぞの都知事が“自分を刺激するものがない”などという毎度…… ……おなじみの他者転嫁を呟きながら、ようやく芥川賞の選考委員を 辞したようだが、そもそも“自分の感性が老化して、今の文学につい ていけなくなったので、よりふさわしい人に譲る”みたいなことすら 言えない上から目線でいられるところに、自らの感性が摩耗している こと…
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悼話§北杜夫さん(どくとるマンボウ)

『楡家の人びと』を読んだのは、高校に入ってすぐぐらいだったかと いう記憶がある。 それ以前に一連のどくとるマンボウ――青春記、昆虫記、航海記―― シリーズは読んでいた。てっきりユーモア小説だろうと思い込んで読 み始めたら、これがとある家族を描いた長編小説だった。とあるとは もちろん、北杜夫とその父親である歌人の斎藤茂吉、そ…
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昭話§三島由紀夫没後四十年~1970年~

40年という時間があっという間に過ぎて、1970年がはるか彼方に行っ てしまったようだ。 我々の世代にとって大きなマイルストーンである1970年という年は、 もちろん七十年安保の年であり、あるいは半年に亘る大阪万博の年、 そして日航機よど号のハイジャック犯が北朝鮮に“亡命”したりと、 1960年代から引きずったものが噴出し…
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