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[承前] 定期2回目のプログラムはすっきりしたもので、ブラームスのヴァイ オリン協奏曲とエルガーの交響曲第一番というもの。指揮は、サー・ ロジャー・ノリントン、ヴァイオリン独奏はナイジェル・ケネディ。 実はというか、密かに楽しみにしていたコンサートである。ノリント ンもケネディも聴くのはこの時が初めてだった。 というわけでブラームスの協奏曲である。ケネディはおなじみのパン ク兄ちゃんスタイルで登場、演奏を始めると踏ん張るためなのか何な のか、足で床を蹴りまくるものだから“ドシンバタン”の耳障りなこ と。演奏は“超”がつく一級品なのに……だからというか見事な演奏 と喧しい足音とが交じり合った奇妙な印象が残ってしまった。 おまけにというか、アンコールに応えてバルトークの無伴奏を演奏し たのだが、演奏の前にひとくさりスピーチをしたのだが、これがまた ――後ろだったのでほとんど聞こえず――長く、ついでにバルトーク も長くて、客席もオケのメンバーも“しょーがねーなー”とちょいと ……かなり……うんざりして前半を終了したのだ。 それで、すっかり会場の緊張感が緩んでしまったようで、メインのエ ルガーもじっくり聴けばいい曲なのだろうが、我々二人も疲れきって 早く終わってくれという思いが勝ってしまったのだった。曲が終わり 指揮者を呼び戻すこと2度くらいだったか、オケの連中もさっさと立 ち上がって解散。確かノリントンは、この定期がベルリンフィル・デ ビューだったはずである。 帰り道、タクシーの中の会話は“ケネディの悪口”なのであった。本 人のエネルギーのはけ口にされたような気がしないでもなかったとは 言い過ぎか。とにかく、そのエネルギーに関しては脱帽であった。 [続く] 《ドイツのトピックス一覧》 |
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