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zoom RSS 響話§『七つの封印を有する書』体験[W]

<<   作成日時 : 2009/07/06 07:47   >>

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[承前]

歌手で特筆するべきはヨハネを歌ったテノールのブルクハルト・フリ
ッツ。役回りとしてはエヴァンゲリストのような立場で、しかも最初
からフルヴォイスで高らかに歌い上げたのには感心した。さらに歌う
分量も多くて最後は少し疲れたかと感じないでもなかったが、これだ
け歌ってもらえればブラボーものである。

ところでマンフレート“カルロス・クライバー”ホーネックであるが
残念なことに祭壇の飾りに邪魔されて、彼の指揮姿を十分に見ること
ができなかった。本当にほんの少しだけ、左手をぐるぐる回すクライ
バーらしいアクションを見たが、それくらいなものだったのだ。

前々章で書いたように、教会の音響がオーケストラの音色の特徴を殺
いでしまったとしか聴こえなかったのは残念である。もう少しオケが
聴こえてくれれば音楽の印象が書けたかもしれない。繰り返すがオル
ガンの音色は本当に見事なものだった。残響が4秒くらいはあろうか
という、そんな空間環境で響きが消えていく美しさは格別である。

弦楽器の上昇音に続いてコーラスが高らかに“ハレルヤ!”を繰り返
し歌いあげた後、男声によるグレゴリオ聖歌風のアカペラが微小音で
歌われ、最後の最後に冒頭のド・レ・ソ・ファのモチーフが戻ってき
てヨハネの言葉が続き、ようやく大団円となるのだ。

ドイツでは聖ヨハネ祭にあたっていて、そんなタイミングで黙示録に
ちなんだ音楽を聴いたのも何かの縁ということだろう。天候が芳しく
なくて実施されたところがあったかどうかわからないが、ヨハネ祭の
前夜には山の上で火を焚いたり花火を上げたりもするのである。

画像

かくして『七つの封印を有する書』"Das Buch mit sieben Siegeln"
体験は終わり、表に出たところでバジリカをもう一度見上げて駐車場
へと向かった。車はアルゴイの田園の中を軽やかに走り、気がつけば
アウトバーンの入口にさしかかっていたのだった。
                             [了]

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付記:新日フィルの演奏会を聴かれた方は、感想コメントをどうぞ。

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