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zoom RSS 懐話§昭和三十年代〜戦争の痕跡〜

<<   作成日時 : 2013/08/15 00:01   >>

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[承前]

太平洋戦争中のことである。実家の隣町には中島飛行機という巨大な
軍需工場があり、フル回転で戦闘機の生産を行っていたのである。

敗戦が濃厚となった1945年の2月頃、アメリカ軍が大規模な空襲を行
った結果、壊滅的な被害を被ったのである。終戦後、中島飛行機跡地
には、富士重工が工場を建てて自動車の生産を始めたのだった。

昭和30年代、そんな富士重工の広大な工場敷地の横を、何度もバスで
行き来することがあって、その時に見たのは空襲で廃墟になった工場
の形骸だった。屋根には無数の穴が開き、ガラス窓もメチャメチャに
割れていた。そんな様子が、戦後20年近く経っても残っていたのだ。

実際の戦争を知らない小学生だった身ではあったが、通るたび眼にす
る光景は、我が身に強烈に沁み込まれていったような気がしている。

今日は終戦記念日である。1945年、平和は戻ってきたが70年が間もな
くという今、あちらこちらで平和というものが軽んじられている気が
してならない。

歴史の遺構は、時代をともに歩んだ当事者にしてみれば、中にはトラ
ウマとして見たくもという人も少なくはないだろう。だが、個人史と
はまた別の巨大な人間の歴史は、何一つとして忘れてはならない事実
の積み重ねであることは否定することはできないのである。
                            [続く]

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