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zoom RSS 愉話§エベーヌ弦楽四重奏団-白寿ホール-

<<   作成日時 : 2015/11/06 00:01   >>

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快晴だった文化の日の午後、渋谷区富ヶ谷にある白寿ホールでエベー
ヌ弦楽四重奏団のコンサートを聴いてきた。ユニークなプログラム。

昨年、創立メンバーの一人だったヴィオラのマチュー・ヘルツォーク
が脱退し、新メンバーとしてアドリアン・ボワソーが加入した。

画像

モーツァルト:ディヴェルティメント F-Dur K.138
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番 a-moll op.132

**************休憩**************

マイルス・デイヴィス:マイルストーン
エルメート・パスコアール:ベベ
マイルス・デイヴィス:オール・ブルース
ミシェル・ポルタル:マックス、モン・アムール
ヴィクター・ヤング:星影のステラ
ジョン・コルトレーン:ジャイアント・ステップス
レノン / マッカートニー:カム・トゥゲザー
ジョー・ザヴィヌル:イン・ア・サイレント・ウェイ
アストル・ピアソラ:リベルタンゴ

[アンコール]ミザルー(パルプ・フィクションのテーマ)

クラシックを聴き始めた頃の記憶では、クラシック音楽好きが最後に
たどり着くのが弦楽四重奏曲であるという、そんな御託宣を読んだ記
憶があったが、それを意識しつつもなかなか行き着かなかったことを
覚えている。

そんな時代の固定観念からすれば、およそ考えつくはずもないプログ
ラム構成で、およそ半世紀も経てば価値観が変わるのは当然のことだ
ろう。

1曲目は指慣らしのつもりで置いたであろうモーツァルト。これも、
エベーヌらしく伸縮自在で、終わった瞬間に笑みがこぼれる音楽にな
っていた。

そして、半世紀前の価値観が具現化された、ベートーヴェン晩年の弦
楽四重奏曲は、まずもって第3楽章アダージョが白眉。終始激遅のテ
ンポで、いつ終わるかと思わせる音楽がノンビブラートの音色で演奏
されると、永遠とは何かのような命題を出されたような気になって、
音楽を聴きながらしばしば瞑目させられることにもなり、終楽章の疾
走感は、モーツァルトの短調における疾走へのオマージュと聴こえな
くもなかったのである。

以上の2曲でお腹いっぱいになったのはもちろんだが、後半もまた、
彼ら4人の世界を見ることになった。9曲のジャズやロック、タンゴ
などのナンバーが演奏されたが、自在な即興性とスウィング感に圧倒
された。

特に印象的だったのは、最初の『マイルストーン』と最後の『リベル
タンゴ』で、ジャズの巨人とタンゴの巨人の大きさを思い知ることに
なった。中にはポルタルの『マックス、モン・アムール』のように、
平凡に聴こえてしまったものもあったが、どれもみな彼らの創造性の
賜物なのだとしみじみ痛感する。

18世紀から20世紀と時空をまたいだ音楽を、ジャンルにとらわれず演
奏する……その重要さを身をもって提示した2時間半だったが、彼ら
の演奏のことごとくが、下世話な表現をするなら“売り物”としての
価値を持っていたということだ。

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