危話§昭和史を知らない若い世代

酒呑み話で“下山事件”をはじめとするする昭和史が話題に
なった。

簡単な結論は「日本史は江戸時代以降でいいんじゃない」と
いう、少し乱暴なものであった。それ以前は自習でいいじゃ
ないかと。呑み相手は中国でも仕事をした経験があるので、
「彼らは“現代史”をしっかり教えられるからね」と言って
日本とのギャップを表現していた。

最近痛感していることに、若い世代が近現代史に親しんでい
ないのではないかという危惧がある。自分たちにしてみれば
生きてきてあまりに身近な時代であり、またそこで起こった
事象をそれなりに捉えているという思いもあるのだが、ごく
たまに接する大学生世代の人間にとっては、既に昭和は我々
の大正時代くらいの彼方のように思える。

ただ、辛うじてというか少しは明治維新以降に日本がどうい
った歩みをしてきたかということは曲がりなりにも把握して
いる自覚はある。よく聞くのは、学校の日本史の授業が明治
あたりで終わってしまうということで、さすがにこれはまず
いのではないかと考える。

歴史を教える、あるいは学ぶにあたって必要なことは、自虐
史観でも自賛史観でもなく、起きた“事実”を読み解いて、
未来に継続させていくことで、自賛や自虐というフィルター
の歪みで歴史を捉えてはならないのである。

他国によって日本の教育を干渉される筋合いはないが、また
歴史が一国だけの枠で収まるものでないのもまた当たり前の
ことである。だからこそ今他国との歴史問題のすり合わせを
しておかなければならず、この辛い作業を怠ってしまうこと
で後世の人々が我々を非難するとしたらそれは当然のことだ
ろう。

★ひだまりのお話★

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