録話§ウィーンフィル来日公演DVD

CDショップで発売されていた1975年、77年のカール・ベームが指揮
したNHKホールで録画されたDVDを購入した。

そのうち1977年3月2日のコンサートには現場に出かけているので、
およそ30年ぶりの再会となる。というのはおいおい見ることにして、
まずは75年のブラームスの1番である。

1楽章冒頭、主題の提示がきっぱりと終わるところ、ヘッツェルとキ
ュッヒル2人のコンマスの鋭い視線の先には、オーボエ・ソロを吹く
ワルター・レーマイヤーがいる。ゲアハルト・ヘッツェルは1992年に
不慮の事故で死去、ライナー・キュッヒルは今でもウィーンフィルの
トップとして演奏を続けている。

オーボエのワルター・レーマイヤーは、先に引退したゲアハルト・ト
ゥレチェックやギュンター・ロレンツ達の同世代として最後まで残っ
て演奏していたが、その彼も今年度に定年退職するはず。隣で端正な
フルートを吹くウェルナー・トリップは、77年のアンコール曲『レオ
ノーレ3番』の見事なソロが記憶に鮮やかであるが既に故人。

そうした彼らが30代の現役バリバリとしてベームの指揮の下で聴かせ
た演奏の見事さをどう表現したらいいだろうかと思う。言うまでもな
く、この演奏はその当時も名演奏として語られていたもので、どうに
かして録音を聴きたいと思っていたが、願いは叶うもので、こうして
映像でその時の様子を追体験できるのである。

この75年DVDには、プローベの様子も録画収録されていて、ベーム
の楽譜に対する観察力を窺い知ることもできる。

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