辞話§定年間近の校長先生

必修科目の履修飛ばしが発覚したとばっちりで、勲章の授与を辞退す
る校長先生が何人か……。

そうか、校長先生になると勲章をもらうことが可能なんですね。それ
でわかりました。いじめ自殺が起きても、何とか「いじめという事実
は認められなかった」と必死で否定して逃げ切ろうとするんですね。

一生勲章とは縁もないだろうし、そもそも勲章に価値を見出すような
性質でもないので興味を持たずにいたが、ああいった不祥事をなかっ
たかのようにして、それで“指導に優れ……”という運びになるとい
う仕掛けだったのだ。

大学で、教職の資格を取れる学科に在籍していた。機会があって教育
実習の現場を見たが、その瞬間に自分の性格や能力ではとても教師に
なって指導をすることなどできないと思った。そう思ったことは今で
も正解だったと思う。

明らかに教育の現場が構造的におかしくなっている。何が悪いのか、
誰のせいなのか、そんな犯人捜しをすることが不可能なほどに構造的
な歪みとか緩みのようなものが生じてしまっているようだ。

こうなってしまった原因の一つが何なのか、おぼろげにわかるような
気がしている。だからといってその原因に遡及して、現状を改善でき
るなどと安易に言えるものではない。

何度でも言うが、歴史を認識して評価するという基本的な姿勢を謙虚
に持てない政治家では、教育の問題を打開することは不可能である。

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