豚話§ドイツでも“とんかつ”が食いたい!

別にドイツでなくてもいい。オーストリアでもイタリアでもフランス
でもいいから、とんかつ定食があったら食いたい。

とりあえずドイツ人を念頭に“とんかつ”を考えてみる。

彼の国で有名な“ウィンナシュニッツェル”は、あれは揚げるという
よりも、ひたひたの油で“焼く”といった趣きのものであるらしい。
確かにテーブルに置かれたシュニッツェルは油切れの悪い時があった
りして、旨いのと不味いのとけっこう差が大きく、悲しい思いをした
ことも何回かある。……中にはシュニッツェルのくせにとんかつ並み
の厚さでもって噛み切れないときたもんだ。

そこで我国の文化財である“はず”なところの“とんかつ”である。
とんかつと刻みキャベツに程よくソースをかけて、食べるというのは
いかがなことに相成るのだろう。

既にして我々は食習慣の中で、あの組み合わせに絶大な信頼を置いて
ワシワシと食べるのであるが、豚肉文化の本家のようなドイツ人は、
トンカツのような存在をどのように考えるのだろうか。ドイツの街に
突如“とんかつ屋”が出現するとして愛用してくれるだろうか。ご飯
と味噌汁付きの定食仕立てでなくてもいいから、とんかつとキャベツ
にソースをかけて辛子をつけて食べたら気にいってくれるだろうか。

いずれにしても街場のレストランの片手間でのメニューのひとつでは
なく――それでは“にせジャポ”になりそう――きちんとしたとんか
つ屋のスタイルで営業してくれないものかと切に思うのである。

在住している多くの日本人の皆さんはご家庭で“とんかつ祭り”など
現実に催しているわけで、あれはああして食べなければ何の意味もな
いのである。……醤油をかけてもうまいが。

旅行中、肉類に食傷していたとしても、思わずふらふらと暖簾をくぐ
ってロースカツ定食を注文するのは間違いないのだが。

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  • とんかつとパフェ

    Excerpt: 日本に帰ったら真っ先に、というほどではないにしろ、食べるのを心待ちにしていたのがとんかつでした。中学生のときに『美味しんぼ』の「トンカツ慕情」という話(11巻に収録)を読んで以来(参照ページ)、なぜか.. Weblog: ベルリン中央駅 racked: 2008-03-28 15:14