人話§歌舞伎役者伝[6]~夜の部番外編~

十二月大歌舞伎夜の部に、このトピックスに書いた二人の役者が登場
した。片岡亀蔵中村芝のぶである。

亀蔵は『寺子屋』の涎くりで相変わらず彼らしい演技で客席を喜ばせ
ていた。そもそも涎くりは大人の役者がユーモラスに演じるのだから
そのとおり普通に演じていると思うのだが、彼の表情や動きなどから
色々と思い出したりして、余計に笑うのである。

芝のぶが演じたのは『ふるあめりかに袖はぬらさじ』の唐人口女郎の
“キャット”という、日本人相手よりは明らかに格下の女郎なのだが
福助演じる“マリア”を筆頭に、全員が腕によりをかけ、凝りに(?)
凝った下卑たこしらえで登場したのだった。

涎くりといいキャットさんといい、こういう時に妙に……というのが
歌舞伎役者のおかしいところで、唐人口女郎のこしらえをという時に
役者の虫が疼いて“変なこしらえ”の競争をしたとしか思えない。

・・・それはそれは凄まじかったのである。……26日まで上演中。

野暮を一つだけ。キャットさんが振っていた星条旗の星が50個もあっ
た。あの時代では30個とちょっとなのだよ。まあ、そんな旗まで用意
するのは無理だよねえ。
                            [続く]

《歌舞伎のトピックス一覧》

この記事へのコメント

2007年12月30日 20:43
コメント&TBありがとうございました。

唐人口女郎のみなさんはそれぞれ凝っていましたね。
もっと見たかったです(笑)

星条旗・・・確かにあれは現在の星50のでしたね(^^;
見ているときはそこまで気が付きませんでした(笑)
2007年12月31日 11:15
コメントをありがとうございます。

主役だけでなく、脇役にまで目が行
くようになったおかげで、歌舞伎の
舞台が一層楽しめるようになりまし
た。

年明けは『助六』からです。

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  • 十二月大歌舞伎 夜の部

    Excerpt:  (12月18日、1階19列下手側にて観劇。)  今月に入ってからチケット予約をしたので、いつもの3階がチケットはなく、1階2等で観劇。それでも花道のすぐ横だったので、よかったかな?!今年最後の観劇で.. Weblog: みゆみゆの徒然日記 racked: 2007-12-30 15:44