器話§懐かし音楽会場[3]虎ノ門ホール

ホール自体は“国立教育会館”の中にあったが、どういう営業形態を
していたのか、そういうこともわからない。

ついでに国立教育会館の建物自体も既にない。いつ頃虎ノ門ホールが
稼動しなくなったのか、それもわからない。あの付近は地下鉄で移動
しているので、地上の風景をしばらく見ていないことに気がついた。

コンサートに行ったのは1回か2回くらいなものだったろう。記憶に
残っているのは、フルートのジェームズ・ゴールウェイのオール・バ
ッハ・プログラム。雨模様の天気だったためか、チェンバロのメカが
おかしくなって“爪”がひっかからずに出ない音が生じてしまった。
休憩時に調律師がステージにすっ飛んできて調節をしていたのだ。

音響は“デッド”そのものだった、というかステージから音が来てく
れないという印象だった。それでも……バッハのソナタにしてはゴー
ジャスな音色だったが……ゴールウェイの豊な響きは聴いて取れた。

それ以外には、どうも印象的なコンサートを聴いた記憶がない。それ
でも、30年以上前のクラシック・シーンの中には、頻繁に登場してい
たホールの一つなのである。

                            [続く]

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この記事へのコメント

2008年01月12日 15:19
虎ノ門ではアマチュア・オケをいろいろ聞きましたが,それ以外ではドイツ・バッハゾリステン(たしか「フーガの技法」)が印象に残っています。
2008年01月14日 09:54
こうして大まかに俯瞰して振り返っ
てみると、東京に出てきた頃には、
“日比谷公会堂以降”の世代に属し
ているようです。
2008年09月21日 23:07
虎ノ門ホールは文部科学省庁舎建て替えとともになくなりました。

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