昼話§ミュンヘンで“お弁当をつかう”

最近はほとんど聞かれなくなったが“お弁当をつかう”という言葉が
ある。

行商にやってきた人とかが、人様の家の縁側をしばし拝借し、持って
きた弁当を食べるというほどの意味である。家の人も承知していて、
お茶などを出してあげたりするのだ。

ミュンヘンあたりのビアガーデンには、食材の持込み自由なところが
少なくなくて、何人かグループが色々と持ち寄って賑やかに酒盛りを
していたりする。もちろんビアガーデンも食事を出しているわけだが
そのあたりの線引きのようなものがどの辺にあるのか、まだわからな
いでいる。ビアガーデンのガイドブックには、持込みが可能かどうか
が記されてもいる。

それで、今度ミュンヘンに行ったらやってみようと思っていたことが
あった。弁当を買ってビアガーデンに持ち込もうと考えたのである。
市内の市場近くに“S”という持ち帰りホカ弁の店が一軒、そこでは
焼魚弁当やとんかつ弁当などが1000円ほどで買えたのである。

“買えたのである”と書いたのは、ミュンヘン在住の人から“12月で
閉店”という悲しいメイルを受け取ったところだからなのだ。ああ、
緑陰のビアガーデンでホカ弁をという夢が、もろくも崩れ去ってしま
った。とんかつとかコロッケとかをつまんでリットルジョッキをグビ
りと呑りたかった……。仕上げに、残った漬物とかのサイドをおかず
に胡麻塩のかかったご飯を食べてみたかった……。

日本でさんざん似たようなものを食べているくせに、と思われるだろ
うが、こういうことが旅行中の楽しい息抜きになったりもするのだ。

嗚呼……ミュンヘンで“お弁当をつかう”ことは叶わないのである。

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この記事へのコメント

2008年01月13日 16:51
残念でしたね。
しかし、代替案はなにか見つかりそうです。(^_^)
2008年01月14日 09:55
>代替案

ワクワクw

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