器話§懐かし音楽会場[了]最後に

昭和における東京のクラシック音楽愛好家のメインホールの変遷は、
シンプルに三つの時代に分けられるだろう。

第一期が日比谷公会堂の時代で、第二期が東京文化会館の時代、そし
てほんの3年ほどだが、1986年開場のサントリーホールが平成に繋が
っていく、という具合である。

もちろん“主役”という位置付けを譲ることになりはしたが、文化会
館は東京の中でも優れたホールとして確固たる地位を維持し続けてい
るのはもちろんのことであり、これまでに挙げたホールのような末路
をたどるようなことはあるまい。

このところオーケストラに行くことが少ないままなのだが、できれば
行きたくないというホールが増えている。その第一が“すみだトリフ
ォニー”で、音響云々はさておき、平衡感覚を失わせるようなホール
内の設計はひどいものだと思う。眩暈がするという人もいたりして、
音楽を聴くには良好な環境とは言えないような気がするのだ。

他にも空中回廊を思わせる長大なエスカレーターでホールに向かわせ
る池袋の“あれ”であるとか、奇を衒うようなホールなど要らないの
である。そうしたホールは、新しいくせに椅子の座り心地がきまって
悪かったりするのもお約束のようなものである。

とにかく奇を衒うようなホールは御免だ。

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