支話§チェロやファゴットは聞こえるのだ

ヴィオラが聴こえないのは、中音部が和声の橋渡しをしているからだ
ろうと想像している。いずれにしても主旋律のヴァイオリンとチェロ
の低音に挟まれ、どうしても割を食っているように思えてしまう。

それで、ファゴットとかチェロ(もしくはコントラバス)といった低音
群が聴こえないかというと、そんなことはない。というか低音がどん
な音を出しているのか聴くのは大好きなのだ。

例えば“新世界交響曲”の第4楽章、主題が繰り返された後の展開部
の裏で、チェロが展開主題を支えながら自己主張もきっちりしている
音型などは、中学生のときに気づいて“かっこいい!”と思ったし、
第九の4楽章で、116小節あたりでヴィオラとチェロが歓喜の主題
を演奏する裏で聴こえるファゴットの伴奏音型もまた聴いていてワク
ワクするのだ。その後にヴァイオリンが主題を弾く時に2小節おきに
主題を補強するところも何がなしかわいいので好きだったりする。

そういう意味では、古典派のきっちりとした構造の音楽を聴いている
ほうが楽しかったりする。もちろん、それ以降の音楽を聴いていても
楽しいことに変わりはないが、さらにオーケストレーションが巧妙に
なっているので、それを余さず聴くことなど、我が耳の性能程度では
不可能である。

ラヴェルの『ダフニスとクロエ』など聴いた日には……

《オーケストラのトピックス一覧》

この記事へのコメント

pyon
2008年02月02日 09:30
支話ありがとうございます。
第9のスコアが手元に戻ってきたので改めて見ましたが、第9の4楽章のこの部分、ファゴットの出来によって曲の良し悪しが決まると言われたことがあるドキドキ箇所なのです。メロディーではないんですけど、聞いてくれる方がいると吹き甲斐がありますね。
2008年02月03日 11:38
主旋律の後ろで色々と鳴っているの
を聴き取るのは楽しいです。へえ、
っというものに出合いますよね。

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