騙話§再び『スティング』を観る

テレビで、70年代のアメリカ映画『スティング』が放送されていて、
思わず観てしまった。監督はジョージ・ロイ・ヒル。

最初に観たのは封切りではなく、3番館くらいまで落ちてきてからく
らい。その後テレビで何度も繰り返して放送されている。そのタイミ
ングで録画もしているから、わざわざ観ずともと思わないでもないが
仕掛けの見事さに結局は見入ってしまったのである。

映画館で観た時も最後のどんでん返しで、客席が……

えっ? うそ・・・ぉぉぉ・・・お~~~~~!

と、すっかりはめられていたのである。繰り返して観ている身にして
みると、ストーリーは先刻承知していて今さら何も驚くことはないの
だが、ラストの10分、15分の周到な仕掛けの巧みさには、何度観ても
感心させられる。

キャストの充実も特筆もので、ポール・ニューマン、ロバート・レッ
ドフォードに対するロバート・ショーという芯を固める脇役陣の層の
厚さもまた驚嘆に値する。これはという美人女優が出演しているわけ
でもないが、芯に絡む癖のある二人の女優もまた存在感を示すのだ。

衣装デザインを担当したイデス・ヘッドは、アカデミーの衣装デザイ
ン賞を8回受賞している、ハリウッド映画における大御所デザイナー
で、隅々まで行き届いた趣味のいい衣装が映画を引き立てているのは
もちろんのこと。

最後に、この映画のもう一つのホームランは音楽担当のマーヴィン・
ハムリッシュである。ジョプリンを使うというアイデアは監督による
ものだが、スコット・ジョプリンの音楽がハムリッシュによって生き
生きと甦ることかできた。これがあるいは別の音楽で仕立てられてい
たとしたら、あれだけの雰囲気が醸し出されたかと思うのである。

【去年の今日】悼話§渡辺和博さん(イラストレーター)

この記事へのコメント

2008年02月07日 17:18
この映画、わたしも大好きでした。
暫く見ていないなぁ。捜してみよう。(^_^)

スコット・ジョプリンの音楽が本当に生かされてますね。この後わざわざ彼の音楽のアルバムを聴いたことがあるのですが、ちょっと食傷気味になりました。スティングとの相性がどれだけ訴えるものであったのかがわかります。
2008年02月08日 12:48
本当に“スコット・ジョプリンの音
楽なかりせば……”です。

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