替話§長い~コシ・ファン・トゥッテ~長い
この秋のウィーン国立歌劇場日本公演は、これだけは!と思っている
『コシ・ファン・トゥッテ』を辛うじて押さえることができた。
日本でムーティがモーツァルトのオペラを振るという機会など、そう
何度もあるわけではないので、オペラ好きの多くがこの演目に集中し
たのは間違いのないところ。
というチケット争奪戦話とは別に、いつ観ても“コシ”は長いオペラ
だと思うのである。いっそ4幕仕立てにしてもいいくらいで、それが
無理ならせめて3幕に分けてくれれば、我々の緊張感ももつのではな
いかと思う。一応、どのあたりで幕を分けたらいいのかという“心づ
もり”もある。
『魔笛』も『ドン・ジョヴァンニ』も、同じ作曲家の手になる2幕仕
立てなのだが“コシ”のような長さは感じさせないのが不思議なとこ
ろである。
ベートーヴェンが『コシ・ファン・トゥッテ』や『ドン・ジョヴァン
ニ』を不道徳なオペラだと嫌っていて“あのような才能が、どうして
あんなオペラに作曲をしたのか”と嘆いているが、それではと作曲し
た『フィデリオ』が傑作であるかというと……。一度だけ実演を観た
が、再度観てやろうという気は起きなかった。
《オペラのトピックス一覧》
『コシ・ファン・トゥッテ』を辛うじて押さえることができた。
日本でムーティがモーツァルトのオペラを振るという機会など、そう
何度もあるわけではないので、オペラ好きの多くがこの演目に集中し
たのは間違いのないところ。
というチケット争奪戦話とは別に、いつ観ても“コシ”は長いオペラ
だと思うのである。いっそ4幕仕立てにしてもいいくらいで、それが
無理ならせめて3幕に分けてくれれば、我々の緊張感ももつのではな
いかと思う。一応、どのあたりで幕を分けたらいいのかという“心づ
もり”もある。
『魔笛』も『ドン・ジョヴァンニ』も、同じ作曲家の手になる2幕仕
立てなのだが“コシ”のような長さは感じさせないのが不思議なとこ
ろである。
ベートーヴェンが『コシ・ファン・トゥッテ』や『ドン・ジョヴァン
ニ』を不道徳なオペラだと嫌っていて“あのような才能が、どうして
あんなオペラに作曲をしたのか”と嘆いているが、それではと作曲し
た『フィデリオ』が傑作であるかというと……。一度だけ実演を観た
が、再度観てやろうという気は起きなかった。
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