家話§バイロイト音楽祭2008開幕へ[下]

[承前]

さらに、その年に参加するスタッフの名簿も整備された。演出家から
指揮者、歌手、オーケストラ、合唱団に舞台関係者、劇場案内をする
若いお嬢さん達――愛称はBlaue Mädchen――まで網羅されている。

今回の驚きは、ホルン奏者のところに“石川博達”という名前を見つ
けたことである。慶應義塾大学を卒業して会社勤めをした後、プロの
ホルン奏者の道を選び、現在はベルリン・ドイツ・オペラでホルンを
吹いているのだそうである。ちなみに“ジークフリート・ルフ”を担
当するのはライプチヒ・ゲヴァントハウスのベルンハルト・クルーク
(Bernhard Krug)。

彼がいつからバイロイトで吹くようになったのか詳細はわからないが
おそらく日本人として初めての管楽器奏者――弦楽器はヴァイオリン
の真峰氏が頑張っている
――ではないだろうか。正面のバルコニーで
まもなく開演を知らせるファンファーレを吹いていた日本人トランペ
ット奏者はいたことはあるが。

こういう情報発信は、遠く日本から憧憬の眼差しを向けている人間に
しても実にありがたいことなのだ。

というわけで、今日からバイロイト音楽祭である。初日を飾るのは、
新演出の『パルジファル』で、指揮はバイロイト・デビューのダニエ
レ・ガッティ。それに何よりクンドリーを藤村実穂子が歌うというの
が個人的には大きな目玉である。

憬話§我々の“バイロイト音楽祭”2008.08

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  • 今年のバイロイトは凄い&ヒロタツ氏

    Excerpt: 今年のバイロイト、特に神々の黄昏は凄いです!ここ数年でダントツ一番の名演です(指揮とオケは)。こちらでダウンロードできます。 ハンガリーのBartok Radioのアーカイブページ .. Weblog: Kuehn Style racked: 2009-08-16 20:19