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zoom RSS 憬話§このたびの旅[43]パルジファル<Y>

<<   作成日時 : 2008/10/29 08:30   >>

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[承前]

パルジファルが連邦議会議場に現れてアンフォルタスを救済し、この
舞台神聖祭典劇は大団円を迎えるのであるが、ここでヘルハイムが最
後の力技を見せつけた。

舞台背後全面に鏡が聳え立ち、客席に座っていると思っていた我々が
あたかも舞台上にいるような状況が現出したのだ。ここで裏側だった
舞台装置のプロセニアム・アーチの意味がよく理解できる。

    我々自身もまた歴史の流れの中の一人一人であり
     一人一人が観客席に座っているだけではなく
       歴史の流れという舞台の一員なのだ


これこそがヘルハイムの“メッセージ”なのだと、鏡に映る己自身を
見ながら、素朴に感動している自分がいた。鏡には、これもおそらく
音楽祭の歴史で初めてになるだろう“神秘の奈落”で演奏している指
揮者とバイロイト祝祭劇場管弦楽団の姿が映しだされたのだった。

舞台と客席、虚構と現実、時間と空間といったものすべてが渾然一体
となって、この不思議な舞台神聖祭典劇の幕が下りたのである。

……疲れた、実に疲れた。一本勝負でおそらくこの先観ることができ
ない舞台で、そこから発せられる膨大な情報量を必死になって受け留
めたつもりである。この演出についてあらかじめわかっていた情報な
どは微々たるもので、当然だが見落とした大事なものも膨大にあった
はずである。それにしても、この舞台を一期一会でというのは何とも
惜しまれる。できれば3年くらい経ったところでもう一度観直すこと
ができたらと思うのだが……。
                            [続く]

↓Wer ist der Gral?――市内に建つ辺境伯劇場
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