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zoom RSS 膝話§二人旅一回目[12]セビリアの理髪師

<<   作成日時 : 2009/03/25 08:18   >>

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[承前]

さて今回2回目の歌劇場訪問で、出し物は『セビリアの理髪師』であ
る。出演する歌手だが劇場のポスターではロジーナが驚くなかれ……

エディタ・グルベローヴァ

……が歌うのである。我々にとってさらにうれしいことは、アルマヴ
ィーヴァ伯爵を、既に欧州の歌劇場で活躍していた山路芳久(故人)が
歌うという、そういう舞台を観れることは何ともうれしいことなのだ
った。

ということは鮮やかな記憶として残っているが、上演としてどうだっ
かというと、あまりおもしろい演出ではなかった。前の年にスカラ座
日本公演でジャン・ピエール・ポネルの才気溢れる刺激的な舞台に接
していたものだから、全幕を通じて単調な舞台装置と常打ち公演にあ
りがちなルーチン的な出入りに終始したのと、オケピットからの音も
あまりピリリとしないまま、ずいぶんと重いロッシーニだったという
記憶なのである。序曲冒頭からして溜め込んで“ウン、タッターン”
ときたので、演奏作法がずいぶんと違うものだと変な感心をした。

それで以前にも書いたことだが、ロジーナの超絶技巧のアリアをグル
ベローヴァが軽々と歌った後にバジリオの“……美しい声だねえ”と
レシタティーヴォがあるが、その言葉が終わるか終わらないかのタイ
ミングで客席から再び拍手が起こったのだ。そんな拍手を聞きながら
ああ、常打ちのオペラハウスならではだなと思ったのである。

そして我らが山路芳久のアルマヴィーヴァもまた、グルベローヴァに
伍して、いかにも日本人らしくきちんとした舞台を務めていたのだっ
た。

……という山路氏に、この旅行中に再会するなどとはこの時まだ予想
だにしていなかったのだ。
                            [続く]

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
おお、山路さんの舞台を見ていらっしゃったのですか。それは幸運でしたね。続きのお話しが楽しみです。
【篠の風】
URL
2009/03/25 22:45
この旅行の時にオペラを5回観たのですが
そのうちの2回に山路さんが出演していた
のです。
HIDAMARI
2009/03/26 10:18

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