嵌話§何かにのめり込む時のきっかけ

クラシックにのめり込むきっかけになったのは、中学の頃にベートー
ヴェンの“運命”交響曲を最後まで聴いてみようと思い立ったところ
に端を発するのである。

そういう単純なきっかけがその後の趣味嗜好行動に大きな影響を与え
るのだからあなどることはできない。

それでは、なぜ歌舞伎にはまり込んでいったのか。記憶をたどってみ
れば、きっかけは山ほどあって、要するにあとは背中を押されたのが
いつのことなのかということになるのだ。

最初に歌舞伎座で観たのは猿之助の『義経千本桜』だった。矢継ぎ早
に繰り出されるケレンに感心はしたものの、これからも歌舞伎を観る
というまでに至らなかったのは、自分自身の中の心の準備が不足して
いたということが大きい。

その後スーパー歌舞伎を1回観たり、3階の西端で吉右衛門の『勧進
帳』を観たりしているが、導火線に火がつくのはもう少し先のことに
なるのだった。

のめり込む決定的な引き金になったのは、2001年秋の平成中村座公演
だった。一日に義経千本桜の『碇知盛』と『すしや』を観た時のこと
である。勘三郎(当時は勘九郎)が知盛といがみの権太を演じたのだが
特に権太の時の勘九郎のほとばしる“やる気”のようなものに感化さ
れてしまったようなのである。

それで年が明ける頃から歌舞伎座通いが始まったということになるの
だ。という、クラシックと歌舞伎事始の話でありました。

《歌舞伎のトピックス一覧》

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック