酔話§酒呑み事始め[Ⅳ]酒の銘柄

[承前]

今でこそヱビスの“ヘビーユーザー”だなどとうそぶいてはいるが、
日本酒もワインもウイスキーも、そしてその他の酒もブランドが何だ
とかということに拘りはない。どうしてもこの料理にはこれでなくて
はなどという矜持のようなものももない。

ただひとえにおいしいお酒で料理をおいしく……ということだけであ
る。ワインはからっきしだから日本酒だけに絞ると、体調によってか
どうかはわからないが、呑みたい酒のイメージがコロコロと変わる。

あまりも甘いに過ぎてこっくりと濃厚な日本酒は論外だが、それ以外
なら別段の不服もなく呑んでしまう。スキっとキリっと、というのが
基本的な好みといえるか。

そういうわけで“あえて”比較的呑む頻度の高い日本酒の銘柄だが、
天狗舞、九平次、鄙願、李白といったところだろうか。

小川町の鶴八が健在だった頃は、賀茂鶴の冷樽とか菊正宗を愛飲して
いたのだが、このところさっぱりである。失われてしまったものをい
つまでも惜しむという気持ちを理解していただきたい。
                            [続く]

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