闘話§大相撲五月場所千秋楽[下]

[承前]

十四日目に琴欧洲に負けたことと故障を抱えたことで、白鵬のリズム
が微妙に狂ったという千秋楽の優勝決定戦だったという印象。

本割においては日馬富士が琴欧洲を、そして白鵬も朝青龍を危なげな
く一蹴した。風邪であるとか、前日に日馬富士の外掛けでしこたま腰
を打ってしまった朝青龍の千秋楽は既に済んでいたのだった。

だいぶ安定してきた白鵬だが、相変わらずの悪い癖でのポカで負けて
しまった。十四日目の琴欧洲しかり、日馬富士との決定戦しかり。朝
青龍が明らかに衰えてきているからまだしも、そうでなければ悪い癖
のおかげで3敗くらいしてもおかしくないと思ったのである。まだま
だ受けに回ると落ち着きを失うように見えるのだ。

というわけで特別な贔屓力士を持っていない立場としても、白鵬の褒
められない相撲ぶりには釈然としない思いを抱いた。それは勝つべき
人間は勝たねばいけないという、相撲など勝負の世界における予定調
和のようなものをくずされたように感じたからである。

横綱が優勝するのならばしかたがない、という基本的な空気感があっ
さり裏切られたのだった。

表彰式とか最後まで見届けようかと思ったが、決定戦のおかげですっ
かり長引いてしまった。それで18時前に国技館を後にしたが、千秋楽
の日の客の帰りはバラバラとして、ごった返すこともなく両国の駅か
ら電車に乗れたのだ。

付記:既に勝越しを決めていた御贔屓の魁皇は、膝の故障などなども
あって十四日目、千秋楽と白星を献上しまくってしまったのである。
それで、日本人力士が最後に優勝したのはいつで誰なのかと調べたら
2006年初場所の栃東なのだった。


【去年の今日】維話§フォルクスオパー『こうもり』[5/25]

この記事へのコメント

なつ
2009年05月30日 22:18
こんばんは。TBありがとうございました。私の方からも送らせて頂きましので、よろしくお願いいたします。

白鵬は、たまに場内の「空気」に飲まれて星を落としてしまうような傾向がないでしょうか?
テレビ観戦でしたが、そんなことを感じました。

日本人力士で国技館に優勝掲額が残っているのは、栃東、魁皇それに千代大海くらい?
一枚もなくなる、なんてことが起こる前に、新たな日本人力士の優勝掲額が増えて欲しいです。
2009年05月31日 10:11
確かに白鵬の負けパターンは、集中しよう
とする意識が過剰になった時にあるような
気がします。それを助長しているのが“場
の雰囲気”なのかもしれません。

優勝額掲示は32枚のはずだから、2004年初
場所まで残っていますね。千代大海が03年
大阪なので消えてます。残っているのは、
我らが魁皇の04年九月、06年初場所の栃東
という2枚だけ。ああ。

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    Excerpt: 私が見に行った先週の「中日」も好取組続きだったし、今場所は全体的に熱気があって楽しかったです<平日は、BS-hiの「幕内全取組」でチェックしてました。 Weblog: Il quaderno d'Estate racked: 2009-05-30 22:13