涙話§泣き相撲の悲喜こもごも

大相撲の力士に赤ん坊を抱いてもらうと、元気で健やかな子に育つと
いうあたりにちなんでのことだろうが“泣き相撲”なる催しが各地の
神社で盛んに行なわれている。

これは……当事者の乳児にしてみれば見事な災難なのだろう。訳もわ
からずに親から引き離されて、見知らぬ締め込み姿の偉丈夫に高々と
抱き上げられる・・・。

土俵周りの人間達はこれすべて喜色満面で賑やかに笑い声を上げる。
しかし我が身にとってみれば笑うどころではない。

テレビニュースで泣き相撲の映像が流れると、その彼我の幸不幸のギ
ャップを強く感じるのである。泣けば泣くほど周りの大人が喜ぶなど
泣いている本人にしてみても訳がわからないことなのだろう。という
か、訳がわからないから泣いているわけである。

もちろんたまには、きょとんとしていたりキャッキャと笑ったりして
いる子供もいたりして、そうなるといくら抱き上げ役が取組を盛り上
げようとしてもだめである。こちろん、これはこれで笑いの対象にな
ってくれるのだが。

何とものどかなお話である。

【去年の今日】憶話§同居人は見た!~クライバー~[Ⅰ]

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