葡話§メアスブルクにコンスタンツと[Ⅴ]

[承前]

あまりにも、あまりにも唐突に国境の検問所が見えてきた。だから、
写真を撮る余裕すらなかったくらいである。

↓コンスタンツ市街。左端の建物が駐車したショッピングセンター
画像

ショッピングセンターの駐車場を出て道路標示に従い、一度は道を間
違えたが、数分後にはドイツとスイスの国境に近づきつつあり、角を
右折したら国境の検問所だった。・・・靖国通りから神保町交差点を
右折したら、すずらん通り交差点に検問所があるような、それくらい
街と街の境界などなきに等しい国境なのだった。――大阪で言うなら
御堂筋から道頓堀通りを左折“くいだおれ”のあたりに検問所がある
ようなという表現で理解していただきたい
――

下の地図で、左上から右下に走る白い国境線にまたがるように建物が
あったりするのは共同所有の国境施設だったりするのだろうとは思う
が、何とも不思議な“境界”である。

コンスタンツは既に後ろに去り、今走ってる街はスイス領“クロイツ
リンゲン”と呼ばれている。コンスタンツとの関係はわからないが、
これだけ近いのだから国が違っていても、そもそもの成り立ちに縁が
ないとはいえないだろう。などと考えるうちに車はクロイツリンゲン
を出て次の街に入ってしまう。

とりあえずの目標は、先年フェリーで降り立ったロマンスホルンの街
ということになるが、行き先表示がしっかりしているので何の心配も
なく運転できる。それはともかくも、こんなにラウンドアバウトがと
いうくらいラウンドアバウトだらけである。以前ラウンドアバウトを
好きだと書いたが、ここまで多くなるといささかうんざりで前言撤回
したくなってしまった。

快適なボーデン湖南岸を走りながら、これでボーデン湖をほぼ一周し
たことになると気がついた。もちろん、西奥のボーデン湖岸まで回り
きれているわけではないのだが。
                             [了]

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