鍛話§シンクロコーチに対する理不尽さ

2002年のワールドカップの時だが、第一次リーグのイングランド対ス
ウェーデン戦を浦和スタジアムまで観に行っている。

イングランドの監督はスウェーデン人のエリクソンだった。同じ対戦
が2006年のドイツ大会でも行なわれていて“因縁の対決”であるなど
と持て囃されもしたのだ。

そういうことがあったので、スポーツにおけるコーチとか監督と呼ば
れる人達が、母国以外に活動の範囲を広げていることに関して、特別
に不思議なことだとは考えもしなかった。

だから、シクロナイズドスイミングのIコーチが中国に招聘されて、
中国チームの強化に乗り出した結果、日本をしのぐような存在になっ
たことで彼女に対して“裏切り者”といった類の言葉を発する人達が
少なからずいる状況に不快な思いを抱いたのである。

この時代に何とも了見の狭い発想をする人がまだまだいるのだという
ことに驚かされるし、それよりもその程度のことで日本のシンクロ水
準が著しく低下したことのほうに驚いてしまう。

国際大会であっても、選手は他の国から帰化してみたり、監督やコー
チが外国人であることなど珍しくも何ともなく、結果として競技水準
が上がっていくわけで、やれ外国チームのコーチになっただのという
恨み言はそれこそナンセンスというか偏狭な心のありようでしかない
ということに気がつかないと、いつまでも切磋琢磨という状況などが
生まれるはずもないだろう。

というか、そんな狭い了見で国際大会などに出場などはしないほうが
精神衛生によろしいのではないかと……。

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