華話§台北悠遊[10]龍山寺界隈散策<上>

[承前]

というわけで表に出ると暑い。冷房でビルの中は涼しいというよりは
寒いという……年寄りにははなはだ不健康な環境の中を市政府站から
MRTに乗る。乗り換え無しで目指すは台北最古の寺といわれる……

龍山寺

……地上に出るとすぐに公園を通る。中央に噴水があり、その周りの
すべてのベンチでは、老人達が中国将棋――象棋だろうか――に興じ
ていた。これほどではないが、昔の日本でも路地の縁台で将棋を指し
ていたりしたものだと、いきなり半世紀も前にタイムスリップしたよ
うな錯覚に陥った。

↓異国情緒を感じさせてくれる外観ではある
画像

公園をさらに進むと龍山寺の山門が姿を現した。それこそガイドブッ
クで見たとおりであるが、我々にしてみると『トゥーランドット』あ
たりのゴテゴテした舞台装置を思い浮かべたりする。そんな寺院の設
えを見ているだけでも、日本と台湾とではあらましが大きく異なって
いるということを思い知らされる。

ガイドブックで予習した限りでは、のんびりと線香でもあげて、軽く
手を合わせて賽銭というお参りパターンを想定していたのだが……。
そうではないと気づくのに時間はかからなかったのである。
                            [続く]

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