生話§2009年バイロイト音楽祭FM放送

12月26日から放送しているNHK-FM恒例のバイロイト音楽祭放送
も、昨日の『ニュルンベルクのマイスタージンガー』で後半戦に入っ
た。

本日『トリスタンとイゾルデ』と明日『パルジファル』を残すのみで
ある。例によって最後まで聴き通す気はないのと、今年はなぜか忙し
ない夜続きなものだから『ワルキューレ』と『ジークフリート』は、
結局一音も聴かずじまいになってしまったのだ。

断片的な印象だけにしても、ティーテマン指揮する『ニーベルングの
指環』の音楽は、さらに表現の深みが増したようである。ただし去年
以上に歌手の何人かが弱体化しているようにも感じた。

昨日の『マイスタジンガー』だが、やはりヴァイグレの指揮がよろし
くない。前奏曲から不安定さをひきずったままで、これが前日までと
同じオーケストラなのかというくらいの違いに驚かされる。

それとワルターを歌ったクラウス・フロリアン・フォークトの相変わ
らずの声の軽さ。どう考えてもキャスティング違いだと思わされるの
は、特に一幕前半でのダーヴィットとの声質の違いが明確ではなく、
ゆえに場面の一つ一つが平坦になってしまうということなのだ。

今日の『トリスタンとイゾルデ』は5年目の今年が最終上演となる。
シュナイダーの手堅い指揮に救われたというところか。

ところで明日の『パルジファル』でクンドリーを歌う藤村実穂子は、
第一チクルスの『ラインの黄金』のエルダを代役で歌っていたのだ。

憬話§我々の“バイロイト音楽祭”2008.08

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