才話§モーツァルト 弦楽四重奏曲第14番

14番(ト長調 Kv.387)である。ハイドンセットを買ったのは『狩』が
聴きたかったからという単純な理由からだが、聴いてみればハイドン
セットの中でも一二を争うおもしろさである。

なぜかといえばモーツァルト自身が“遊んで”いるからであるのだ。
くどいところなどの欠片もなく、ある意味ほにゃららと鼻唄まじりで
五線紙と戯れていたのではないだろうか。

メヌエット楽章の3小節目からの四分音符で、弱・強・弱・強・弱・
強・弱・強・弱・強・弱・強と、三拍子なのにまったく違うリズムで
進行を始めてしまうから、本当にメヌエットなのかこれは?と思って
しまう。

そして終楽章の楽しさは冒頭のジュピター交響曲終楽章のフーガ主題
のプロトタイプに始まって、何だかな対位法のごちゃごちゃしたのが
落ち着くや、再びモーツァルトらしい、いかにも軽やかに口笛を吹い
ているようなモチーフが登場するのである。

この曲でもアマデウス・クァルテットのコブシは思う存分に炸裂して
いる。特に前述したメヌエットや終楽章の口笛主題などは、心の底か
らモーツァルトの愉悦そのものだと感じるのだ。

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