創話§細部に神は宿る

去年の秋、久々に観た映画をけちょんけちょんに評価したエントリー
がある。

なぜにそれほどまでにけなしまくったか……要するに細部の詰めの甘
さに尽きてしまったということなのだ。人によっては、それこそ……

細けーこたぁいいんだよ!

……で、全体としての形さえできていればそれでよし、という意見も
あるだろう。もちろん“眼につかなければ”いいかもしれないが、問
題は“眼についてしまった”ということである。眼についてしまった
以上は詰めの甘さを責めるしかない。

ストーリーを紡いでいく時“これくらいはいいや”とネグって済ませ
たことが、完成した時に綻びとなって現れる。そのことに気がついた
瞬間、観客はその映画を見捨てるのである。

創作する時には“許される嘘”と“許されない嘘”がある。素人ごと
きに見透かされるような嘘を作っておいて自分で気がつかないとした
ら、これほどめでたいことはない。

創作者たるもの、細部にまで神経を尖らせて自分のアイデアを注入す
るべきで、そうすることによって自ずから“神が宿る”はずである。

【去年の今日】網話§グーグル・クライシス~書籍ネット~

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