送話§バイロイト『ワルキューレ』中継

それにしても時代は変わるものである。8月21日、日本時間の23時に
開演となるバイロイト音楽祭『ワルキューレ』が生中継されるのだ。

考えてみればオペラの生中継がどれほど行なわれているかと考えたが
さすがに欧米でもそう多いというわけではなかろうと思うのである。
大体、ヨーロッパで生中継されても時差の関係で日本で見られるのは
深夜にわたってしまうわけだし。

毎年毎年チケットの争奪戦が行なわれ、普通に予約を出すならば8年
待ち10年待ちというハードルの高い音楽祭であっても、常に将来への
不安というものが存在している。

バイロイトが実験工房などと呼ばれたのは20世紀の話で、欧米の少な
からぬ歌劇場でワーグナーの作品が普通に上演されるようになった今
日、バイロイトの存在理由は何なのかという問いを突きつけられ続け
ているのだ。

そういう意味では、去年スタートしたエヴァ・パスキエとカタリーナ
の二頭体制がどのような答えを導き出してくるものか、そんな答えの
一つとしての生中継ということなのだろうと想像しているが、果たし
てどのような結果になる。

それにしても、あの劇場で満員の客席にどういう風にカメラを配置し
ているのか、そんなことに興味があるのだが。

《憬話§我々の“バイロイト音楽祭”2008.08》

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