悼話§アントン・ヘーシンクさん(柔道)

1964年の東京オリンピック、柔道無差別級決勝で神永に向かって両の
手を大きくかざしたヘーシンクの姿を生放送の中継で見た瞬間、これ
は勝てない……と柔道に疎かった小学生ですら思ってしまったのだ。

押さえ込みで勝利が決まった瞬間、祝福に駆け寄ろうとしたオランダ
人スタッフを制止した姿も強く印象に残っている。その後である、彼
が柔道、そして日本に対して並々ならぬ敬意を持っていたということ
を知るのは。

この時は根性論全盛で、根性万能みたいなことが盛んに喧伝されてい
たが、幼心にも、根性だけでどうにかなるものではないということを
思い知らされた、それが東京オリンピックというイベントだったので
ある。

《追悼のトピックス一覧》

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック