懐話§昭和三十年代~コカコーラ~

[承前]

我が家にテレビがやってきた1962年、画面に登場したコマーシャルの
一つが“スカっと爽やかコカコーラ!”だったのである。白黒テレビ
であったのに、コカコーラの爽やかなコマーシャルは色付きであった
かのように記憶に残っている。

それで・・・興味を持ったのはいいが、田舎町にはコカコーラがなか
ったのだ。初めて実物を見て味わったのがいつだったか、ちょっと記
憶がない。東京オリンピック以前であることは間違いないだろうが。

初めて飲んだ時の感想の多くが“薬臭い”とか“薬の味が”とか、そ
ういうものだたりしていたのだが、薬の味であるとは思わなかった。
それと、うまいとかまずいとか、そういう感慨も持たなかったのだと
思うのだ。

という感じで、コカコーラに対しては実に冷静でいられたという記憶
だけは確かなようだ。それに今のように、誰もがあちらことらで頻繁
に水分を口にするなどなかったも同然の時代だったので、よほど夏の
暑さが厳しい時とかに口にする程度でしかなかった。

とか書きながら、ずいぶんとコカコーラを口にしていないことに気が
ついた。炭酸系は嫌いなわけではないのに不思議なことである。
                            [続く]

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