緊話§チリ落盤事故救出中

日本時間で昨日の昼頃から始まった、チリのサンホセ鉱山落盤事故で
閉じ込められた30人もの人間に対する救出作業が進行している。作業
が順調であれば、今日の夜には全員救出ということになるだろう。

600m以上という深い地下に閉じ込められた彼らのストレスがいか
ばかりかを想像することなど不可能である。日に日に様々な要素が積
み重なって、坑内の環境は悪化の一途だったわけで、鬱のような症状
をという人がいてもおかしくなかったことは理解できるのだ。

事故から70日……救出された後も、体力面とか精神面のリハビリのた
めの時間が必要とされるだろうが、周囲の雑音に惑わされずきちんと
した環境でリハビリが行なわれることを期待している。

それにしてもと思うのは、相変わらずのマスコミ狂躁曲である。報道
するに値する出来事であるのは当然であるにしても、何というか……
度を超えてというのはこのことではなかろうか。

40か国2000人の報道陣という数字を見ても、本人達の危機的な状況と
はまったく別次元の力が働いているとしか思えない。

もちろん報道されることは必要だが、報道“する”ことと、報道“し
すぎる”ことと……人間の理性の線引きはどのように行なわれるのだ
ろう。リアルタイムの緊迫した救出作業が、マスコミによっていつの
間にか“感動の瞬間”へとすり替えられてしまっているようである。

こういう時に、他にも数多くの報道されるべき事実があるだろうに、
などと書いてもかき消されるだけでしかないのだ。

【去年の今日】読話§素顔のベルリン[上]気合のほど

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