懐話§昭和三十年代~女の先生ばかり~

[承前]

昭和三十年代に小学校に入学、卒業までの担任は全員女性だった。付
け加えると1、3、4年が同じ先生、5、6年も続けて同じ先生で、
3人だけというものだった。

さらに記憶をたどると、一学年5クラスのすべてが女性担任だったと
いう年もあったと思うし、男性担任は一人しかおらず、二人いたとい
う記憶もないのだ。

今さらにしてだが、どうしてそういうことだったのかを考えてみた。
戦後10数年、まだまだ経済復興の真っ只中にあった日本で、大多数の
男性は“実業”のほうに取られてしまい、男性教師のなり手が少なか
ったのではないかという、薄っぺらい根拠である。

薄っぺらいにしても、自分としては何となく納得できるような部分が
なきにしもあらずではある。ついでに昭和三十年代半ばで三十代後半
から四十代の男性人口は一番戦死者も多かったはずだから、その点を
考えても男性教師率が低かったことは理解できるような気がする。

というわけで、中学に入って男性教師が担任になるまでは、女性教師
ばかりという6年間なのであった。これについては正直不満を持って
しまったという記憶。

せめて2年間とか3年間なり、男の先生だったらなあと思っていたの
だが、職員室の風景はというと、女性度が7割くらいを占めていたり
だったなあと思い出すのである。
                            [続く]

《昭和のトピックス一覧》

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック