造話§ロボットを擬人化する日本人

西欧キリスト教社会では、ロボットを人間に擬することはないのだと
聞いた。西欧以外でロボットの先端技術が進んだ日本という国は、ロ
ボットの擬人化を厭わない。

そして、小惑星イトカワから組成物を持ち帰って藻屑と消えたはやぶ
さに対して、日本人はあたかも人間であるかのような受け留め方をし
ているのだ。

それは、合理性の塊りであるはずの科学者スタッフが、はやぶさが最
期を迎える直前にカメラの眼を地球に向けて“彼”に地球を見せてや
るという感涙物のはなむけまで贈ったのである。

古来より日本人は、様々な物に魂が宿っているのだという発想を持ち
続けてきたが、現代に至ってもそういう気持ちを持ち続けているとい
うことに対して素朴な感慨を持ってしまう。

自分に翻って考えると、長いこと使ってきた日用品に対する愛情のよ
うなものがあることに気がつく。いずれ稿を改めて書くことにするが
初めて買った車“ワンダーシビック”を買い換える時、引き取られて
いく後姿にぐっとくるものを感じて思わず手を振ってしまっていたの
だった。

【去年の今日】頻話§常連道~行きつけの店では・・・~

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック