異話§赤い靴はいてた女の子は誰に?

幼い子供の言語感覚は、文字を見てどうのこうのということはなく、
耳から受け留める情報に限られてしまう。

だから“赤い靴はいてた女の子”が誰に連れていかれたかというと、
“ひい爺さん”か“いい爺さん”の2通りでしかないのだ。そんなの
今さらなことだが、歌っている子供の100%が、誰も“異人さん”
だなどとは認識していないのである。

それが、考えてみればおかしいのだと気がつくこともないままに、大
人になり、ある日何かの拍子に“異人さんに連れられて”という文字
を目の当たりにして、突然のごとく過去がよみがえり、自分の勘違い
に気がつくということである。

覚えた時と気がつく時のタイムギャップは大きいものがあるから、そ
の間に歌詞を検証することもない。検証すれば“いい爺さん”が連れ
去ってしまうという奇妙な矛盾に気がつくのではないだろうか。

子供の聞き間違いなどは珍しくもなく、ついでに書き留めておくが、
どんぐりころころの後を“どんぶりこ”という擬音ではなく、小さい
どんぐりなる意味で“どんぐり子”だと思い込んでいたのは秘密だ。

《日本のトピックス一覧》

この記事へのコメント

森熊
2011年02月28日 10:19
大きく頷きながら拝読させていただきました。
「兎美味しい」の類、いくつも思い当たります(笑)
「覚えた時と気がつく時のタイムギャップは大きいものがあるから、その間に歌詞を検証することもない」のくだり、確かに…と思いながらクスリとさせられました。
「どんぐり子」はかわいらしいですね!
文脈上もあながち間違いとも言えませんし。
HIDAMARI
2011年02月28日 12:26
どんぐり“子”に続いて「ぼっちゃん一緒に遊びましょ」とくるので、疑いもなく“子”と信じきっていましたw

この記事へのトラックバック