街話§J街通信[72]靖国通りの街の灯が

日も長くなったので気づくのが遅くなったが、神保町の靖国通りの街
灯が一基おきに消されている。それから通りに沿った書店をはじめと
する商店の看板も消されている。

今さらながら、閉店した後まで照明をという必要などなかろうという
ごくごく基本的なことが次第次第になおざりにされて、明るければそ
れでいいという暗黙の流れが定着したところがありはしないか。

要するに、必要な照明と不要な照明の境界線が限りなく甘くなってい
たことは否めないだろう。必要なところというのであれば、住宅街の
ようなところの街灯は間引きするべきではないわけで、間引いたりす
るべきは、公共施設やオフィスの過剰な照明の類ということになるだ
ろう。

そう思って見回すと、惰性のまま意味もなく明るい空間の多いこと。
まさに“いい機会”である。10本も20本も蛍光灯が点いていたりする
ところは、3割くらいはずしてしまっても行動するのに支障はなかろ
うと思うのだ。

我が家も居間にある照明の電球6個あるところ2個間引いてささやか
に節電しているが、最初こそ暗いかなと思ったが、慣れてしまえば不
満を感じるほどのこともない。

これがドイツあたりだと室内の照明が少なくて、日本人の感覚からす
ると暗いぞと思わないでもないが、それはそれで雰囲気が醸されてい
たりもする。日本の陰翳と西欧の陰影は、まったく別物なのである。

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