妄話§事故が起きないという奇異な前提

事故は起きない。だから起きるというそもそもの仮定まで否定される
ことで、仮に起きた時の対処が遅れてしまうということがありはしな
いだろうか。

報道を眺めていると、爆発した原発への対応策が細々でも表明されて
きていて、どうして今になって……というようなアイデアもあったり
するのだ。そうして考えてみると、ひょっとして研究施設といった中
では、事故を前提としての研究がタブーになっているのではないかと
考えてしまったのだ。

一体全体、世の中に完璧とか無謬とか、そういう存在があるのだろう
かと、仮にもせよ科学者と称されている人達が、完璧とか無謬を信じ
込んでいるとしたら、これこそが危険な状況だと言わざるを得ない。

どんな仕事であっても、どこかで失敗とか綻びが起きるということを
想定しつつ仕事を進めているのは当然のことだと思っていたのだ。

結果として原発は破綻を起こし、この先の処理に要する年月は気が遠
くなるような長期間に及ぶということが確実なのである。すべての状
況が想定外だったなどと、口が裂けても言うべきではなかった。

もしも想像したとおりに、事故などの対応策の研究を怠っていたとす
れば、それこそ恐るべきことではないか。

……などと書きながら、様々な事態を想定しつつ、なおかつ自分達の
やることが無謬であるという前提で、様々な規制をかけたり逃げ道を
構築している集団が存在していることを思い出していたのである……

官僚

……と呼ばれる集団。

★ヴォルテールの言葉★

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